図書館司書がお薦めする、子ども・子育て世代向けの本を紹介します。
『おしいれのぼうけん』
作:古田足日・田畑精一
出版社:童心社
発行年:1974年
市内図書館所蔵数:31冊
◆あらすじ
さくら保育園には、怖いものが二つあります。一つは押し入れで、もう一つは「ねずみばあさん」です。
「さとる」と「あきら」は、お昼寝の前にけんかをして、担任の先生に叱られて押し入れの上の段と下の段に入れられてしまいます。押し入れの中は夜の山と夜の海。2人は怖くなってきます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。2人は手をつないで走り出し、友情たっぷりの大冒険が始まります。
◆おすすめポイント
押し入れという空間が「怖いもの」から「冒険の世界」に変わっていき、さとるとあきらと一緒にワクワクドキドキする空想の世界を楽しむことができます。汗でぐっしょりの手をつないで頑張る2人を思わず応援したくなります。また、鉛筆で描かれた絵が2人の冒険に躍動感を与え、物語の世界にぐっと引き込んでくれます。
1974年から読み継がれるこの絵本は、大人から子どもまで、1人で読んでも読み聞かせでも、それぞれの楽しみ方ができます。
問い合わせ:松浜図書館
(【電話】025-387-1771)
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