近距離で地域の魅力を再発見する「マイクロツーリズム」。今回は江南区を訪れました。
◆今回の見どころは?
―横越地区の知る人ぞ知る歴史スポットです。郷土歴史研究家で北方文化博物館館長の神田勝郎さんに案内していただきました。最初に訪ねた松韻寺(しょういんじ)では、親鸞聖人が同寺を立ち寄った際、休息のために袈裟(けさ)を掛けたといわれる松を紹介していただきました。樹齢は800年余りだそうで、歴史のロマンを感じました。
次の横越地区公民館では、横越出身で民俗学者の小林存(ながろう)の歌碑を拝見しました。
◆ほかにどこを訪れましたか?
―かつての大地主伊藤家の邸宅だった北方文化博物館を訪ねました。伊藤家の家訓が書かれた掛け軸の説明を受け、屋外へと足を進めました。庭園には昭和を代表する女流俳人の中村汀女(ていじょ)が来館した時に詠んだ句碑や、味方出身で京都大学第16代総長を務めた平澤興の歌碑などがあり、これほど多くの碑があるとは知りませんでした。碑を探しながら屋外を散歩するのも楽しいですよ。
同館脇には、「坂の上の雲」でおなじみの秋山好古(よしふる)書の忠魂碑がありました。かつて沢海藩があった横越地区には多くの歴史の魅力が詰まっていました。皆さんもぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
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