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≪特集≫日本人も外国人も暮らしやすいまちへ

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新潟県新潟市

近年、新潟市に住む外国人が増えてきています。外国人とのコミュニケーションについて、一人一人ができることを考えてみませんか。

◆詳しい人に聞きました
新潟市国際交流協会 池田 比呂哉(ひろや)さん

▽増加していく外国人
現在、新潟市に住む外国人は約7千人で、過去最高を更新しています。国籍別で見ると、近年はベトナム、ネパール、インドネシア、ミャンマー人が増えてきています。最近では、コンビニや飲食店で働く外国人を見かけることが増えた人も多いのではないでしょうか。
外国人の数は今後も増加していくと予想され、暮らしの中で外国人と接する機会が増えていくと思います。

▽言葉や文化の違いで生活に困ることも
外国の方から「新潟の人は優しい、親切だ」と言ってもらえることがよくあります。しかし、外国人にとって、言葉や文化の違いから生じる生活上の困り事は避けることができません。身の回りのことから日本の制度に関することまで、当協会の外国語相談窓口にはさまざまな相談が寄せられます。

▽お互いを尊重してみんなが暮らしやすいまちへ
「全ての人がそれぞれ、母国のバックグラウンドを持っていること」を知ることが大切です。その上で、日本の文化や慣習を丁寧に伝えて、外国の方にも日本のルールを知ってもらい、みんなで気持ち良く暮らせるまちをつくっていきましょう。
外国人との共生に向けたまちづくりでは、「人が良い」と言ってもらえる都市が理想的です。「日本ではこうだよ」と教えられる人が増えていき、いずれは外国の方からも多様な価値観を教えてもらう、お互いさまの関係になってくると良いと思います。さまざまな国籍の方がいることを利点にして、地域がより発展していくことが究極の形です。

◆使ってみよう!やさしい日本語
外国人だけでなく、子どもや高齢者などにも伝わりやすい!

▽やさしい日本語ってなに?
私たち日本人がいつも使う日本語を、外国人にも分かるように言い換えた「誰にとっても分かりやすい日本語」です。「易しい言葉」と「優しい気持ち」の2つの「やさしい」を意識することで、さまざまな人とコミュニケーションが取りやすくなります。

▽なぜ、やさしい日本語が必要なの?
日本に住む外国人の出身国・地域が多様化してきています。「外国人 = 英語」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、英語が分からない外国人は多くいます。
国などの調査では、「希望する情報発信言語で、やさしい日本語を選んだ外国人は約76%(※1)」「自身の日本語能力を、日常生活に困らない程度に会話できると答えた外国人は約80%(※2)」であることが分かっています。やさしい日本語で伝えれば、多くの外国人が理解することができます。
※1 東京都国際交流委員会(2018年)
※2 法務省(2022年)

▽やさしい日本語のポイント!
[はさみの法則]
・はっきり言う…はっきり伝える。あいまいな表現をしない
・さいごまで言う…文末まで言い切る。言いよどみをしない
・みじかく言う…一文を短くする。言いたいことは一文に1つだけ

▽書いてみよう やさしい日本語に挑戦!
次の単語や文章を、やさしい日本語で書いてみましょう。
※正解例は下に記載

例)
土足厳禁→靴を脱いでください
高台に避難してください→高い所に逃げてください

(1)新潟市在住の方
(2)余震
(3)育児
(4)妊婦
(5)お掛けになってお待ちください。
(6)参加費は無料です。材料も準備しています。
(7)本人確認ができるものをお持ちですか。

正解例)
(1)新潟市に住んでいる人
(2)大きい地震の後に来る地震
(3)子どもを育てる
(4)おなかに赤ちゃんがいる人
(5)椅子に座って待ってください。
(6)お金はいりません。材料もあります。
(7)在留カードや車の免許証を持っていますか。

もっと詳しく知りたい人はこちら
「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」

◆実際にあった外国人の困ったこと
体験談を紹介します

新潟市国際交流員
金 恩智(キムウンジ)/デュラン・シャルル
韓 超(カンチヨウ)/ウィリアムズ・アリサ
スクヴォルツォフ・ミハイル

▽事例1
ファストフード店で注文した時、「店内で召し上がりますか?」と聞かれ、すぐに反応できなかった。店員さんはゆっくりと繰り返し聞いてくれたが、言葉の意味が分からず、時間がかかってしまった。

こんなときは『やさしい日本語で伝えよう』
「お店の中で食べますか?」のように簡単な表現で聞いてみましょう。同じ言葉で繰り返し聞くよりも、違う言葉に言い換えたほうが伝わることが多いです。また、敬語は理解しにくい場合があります。

▽事例2
冬にホテルでアルバイトをしていた時、日本人の先輩から「ロビーの中じゃなくて、外で仕事をしてね」と言われ、「寒いから、面倒くさい」と答えた。本当は外に出る理由を知りたかっただけなのに、意味を正しく理解していなかった「面倒くさい」という言葉で先輩の気分を損ねて、人間関係が悪くなってしまった。

こんなときは『やさしい気持ちで受け止めよう』
外国人は日本語に不慣れな人が多いです。言葉に違和感があっても、すぐに気分を悪くせず、言葉の意味を理解しているのか一旦確認してみましょう。日本語は、世界の中でも難しい言語といわれています。寛容な心で外国人とコミュニケーションを取りましょう。

◆国際友好会館 外国のことを知ろう!外国人と交流しよう!
▽アメリカ文化理解講座「クリスマスクッキーを作ろう!」を開催
アメリカでクリスマスに食べられているクッキーを知り、2種類のクッキーを作ります。
※クッキーはナッツ類を含む
日時:12月7日(土)13時半~16時
会場:同館(中央区礎町通3)
対象:小学生以上
※小学生は保護者同伴
定員:先着15人
参加費:1,500円
申し込み:11月20日(水)9時から専用フォームで申し込み、または電話で国際交流協会(【電話】025-225-2727)

▽催しの開催や相談に対応!
国際友好会館では、外国の文化を知る講座や国際交流イベントなどの催しに参加できるほか、外国人支援についての相談ができます。催しの最新情報は随時、国際交流協会ホームページに掲載しています。

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問い合わせ:国際課
(【電話】025・226・1671)

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