子ども・子育て世代向けのお薦めの本を、図書館司書が紹介します。
『てぶくろ』ウクライナ民話
絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
訳:うちだ りさこ
出版社:福音館書店
発行年:1965年
市内図書館所蔵数:73冊
◆あらすじ
雪が降りしきる森の中で、おじいさんが手袋を片方落としてしまいます。その暖かそうな手袋を最初に見つけたのは小さなネズミ。「ここで暮らすことにするわ」と言って、中に入り込みました。次にやって来たのはカエル。「わたしも入れて」とお願いし、ネズミは中に入れてあげました。その後もウサギにキツネ、そしてとうとうクマまでやって来て、手袋の中に入りたがります。
小さな手袋はどうなってしまうのでしょうか。
◆おすすめポイント
子どもたちの間でもよく交わされる「入れて」「どうぞ」の繰り返しが楽しい絵本です。
現実なら、小さな手袋には到底入れない動物たちですが、この絵本の手袋には不思議と入れるような気がしてきます。自然と引き込まれる絵の力で、子どもたちはもちろん、大人も絵本の世界を堪能できます。
動物たちの名前をリズムよく積み重ねていく文もとても面白いので、ぜひお子さんと一緒に声に出して楽しんでください。
問い合わせ:坂井輪図書館
(【電話】025-260-3242)
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