新潟市立中学校では、今後、放課後や休日などに行われている部活動が変わります。今号では、中学生が参加する「地域クラブ活動」について紹介します。
Q1.地域クラブってどういうもの?
A1.競技団体やクラブチーム、保護者会など、地域のさまざまな団体が運営するクラブ活動のことです。校区に関係なく参加できるものや、子どもから大人までみんなで活動するものなど、地域の実情に合わせた形や分野で活動しています。
Q2.学校の部活動はいつ、どう変わるの?
A2.令和8年4月以降、平日に部活動を行う場合は、およそ16時45分まで(教職員の勤務時間内)とし、休日は部活動を行わない予定です。なお、部活動の設置・運営は学校の判断で行われています。
Q3.なぜ変わるの?
A3.少子化や教職員の働き方の見直しなど、さまざまな理由で、これまでのように部活動を続けていくことが難しい状況です。そのため、中学生がスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができることを目指しています。
「地域クラブ活動」の説明動画を、動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」内の「新潟シティチャンネル」で公開しています。
◆地域クラブ活動の例を紹介!
クラブの運営形態は、地域や生徒・保護者などによってさまざまです。すでに活動しているクラブを紹介します。
▽[文化芸術]大形中学校文化活動 保護者会(東区)
同会は、昨年6月に活動を始めました。中学校の音楽室を借りて練習しています。参加生徒の保護者が、活動の見守り、玄関の鍵の開け閉め、会費の管理などを交代で担当しています。
指導者:吹奏楽指導経験者
クラブ運営者:参加生徒の保護者
活動日:土曜
地域クラブ活動では指導者が時間中ずっと教えてくれるので、自分の技術が上達していると感じます。自分がうまくなっていることを感じるとすごく楽しいので、吹奏楽がもっと好きになります。
-クラブ員 小野 瞳子(とうこ)さん
普段は見ることのできない子どもたちの練習風景を見ることができ、保護者にとってもいい活動だと感じています。
-保護者の皆さん
▽[スポーツ]新津ランニングクラブ(秋葉区)
同クラブは、秋葉区内の中学生が参加しているクラブです。部活動の時間短縮などにより練習時間が少なくなった中学生に、練習時間や専門的な指導の確保などを目的に、令和4年度から活動しています。
指導者:陸上競技協会員など
クラブ運営者:地域の指導者
活動日:平日夕方の部活動後、土曜
クラブでは短距離走の練習をしています。中学校のグラウンドだけでなく、公共交通機関で市陸上競技場まで行くこともあります。競技場では大会本番のような環境で練習できるので、ためになります。
-クラブ員 古川 湧眞(ゆうま)さん
家から練習場所までの距離が遠い生徒は、家族がグラウンドまで送迎しています。練習は陸上競技経験者が教えてくれているので、安心できます。私は会計を担当しています。少しでもクラブに協力できればと考えています。
-保護者 柴山 あすかさん
◆もっと知りたい!これってどうなの?地域クラブ活動の疑問
○どこにどんな活動があるのかわからない
インターネットで「やりたい活動」を検索できるよう、準備を進めています。
○地域クラブ活動の新設・運営にはお金がかかりそう
指導者謝金や研修受講料を、市が補助する制度があります。
○指導者がいなくて困っている
指導者リストを作成しています。困っている場合は、学校支援課に問い合わせてください。
問合せ:学校支援課
(【電話】025-226-3221)
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