虫歯と歯周病は全身の健康に影響します。歯を失ってかめなくなると、認知症の悪化につながります。また、歯周病によって、心筋梗塞や脳梗塞などの病気の発症・進行のリスクが高まります。
口の健康を守るために、日頃のセルフケアに加え、少なくとも年に1回は歯科医院で定期健診を受けましょう。
◆全年代向け セルフケアのポイント
▽歯ブラシは優しく小刻みに動かそう
歯ブラシは、毛先が広がらない程度の軽い力で握って動かしましょう。一度に磨く範囲は1~2本とし、小刻みに20回程度磨きましょう。磨く歯の順番を決めると、磨き残しを防ぐことができます。
▽歯磨き後のうがいは軽めにしよう
ほとんどの市販の歯磨き剤には、フッ化物が含まれています。フッ化物が口の中に残るよう、歯磨き剤を使った後は、大さじ1杯程度の水で5秒間のぶくぶくうがいを1回だけするようにしましょう。フッ化物を含むうがい薬の使用も、虫歯予防に効果的です。
▽デンタルフロスや歯間ブラシを使おう
歯ブラシのみで取れる歯と歯の間の歯垢(しこう)の割合は約6割です。デンタルフロスなどの歯間部清掃用具を併用すると、約9割の歯垢を取ることができます。歯磨き前に歯間部清掃用具を使うようにすると、使用を習慣化しやすくなります。
◆子ども向け セルフケアのポイント
▽フッ化物の利用を習慣付けよう
歯を強くするため、うがいができるようになる4歳頃からは、フッ化物を含んだ水でぶくぶくうがいをする習慣を付けましょう。また、永久歯が生えそろうまでは歯科医院で定期的にフッ化物を塗ってもらいましょう。
▽甘いおやつの取り過ぎに注意しよう
おやつは1日2回以下にして、時間を決めて取りましょう。
▽小学4年生までは保護者が仕上げ磨きをしよう
10歳頃までは保護者が仕上げに磨いてあげましょう。
◆高齢者向け セルフケアのポイント
▽お口の体操をしよう
口は「食べる」「話す」「表情を作る」などの機能を担っています。口も体と同じく、体操で機能を維持・向上させることができます。食事前や入浴時に、継続して「お口の体操」を行いましょう。
●お口の体操
(1)唾液腺マッサージ
両手を頬に当て、ゆっくり円を描くようにマッサージ(前回し→後回し)
(2)舌の運動
1.舌を前に出す
2.舌を左右に動かす
3.唇をゆっくりなめる(右回し→左回し)
(3)発音
ゆっくりと口や舌を動かし、大きな声ではっきりと丁寧に発音する
1.「パ」「タ」「カ」「ラ」
2.「パンダのたからもの」
繰り返し発音しよう
問い合わせ:健康増進課
(【電話】025-212-8157)
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