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自治体の皆さまへ

文化に愛着を持って地域の魅力に

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新潟県新潟市中央区

市では今年度に二十歳の節目を迎える皆さんを対象として、1月7日(日)に朱鷺メッセで「二十歳のつどい」を開催しています。中央区を拠点に文化振興の担い手として励む二人の二十歳の若者に、今年の抱負を聞きました。

◆地域に根付いた文化を絶やさず後世に受け継ぎたい
・古町芸妓 舞衣子(まいこ)さん
新潟市出身で柳都振興株式会社に勤務し、今年度入社2年目。学生時代は新体操に打ち込んでいた。

「二十歳を迎え、自分の意見を持ち行動することへの責任を感じ、身の引き締まる思いです。日々のお稽古やお座敷でのおもてなしを大切にして伝統文化を継承していきたいです」と決意を話すのは、古町芸妓の舞衣子さんです。新潟の踊り文化を受け継ぎたいと思い、今の仕事に就きました。
昨年は、G7新潟財務大臣・中央銀行総裁会議期間中に世界各国の関係者へ舞を披露したり、区内の学校に芸妓の仕事を伝えたりと活動の場が増えました。「文化振興の裾野を広げることができ、純粋に嬉しく思いました。今後も伝統文化の継承につながることには迷わず取り組みたいです。私たちの舞台を見て文化の担い手が増えていくことを期待しています」と話しました。

舞衣子さん(本紙写真参照)が正月に披露する踊りを稽古するようす。江戸後期から続く市山流の舞踊は、平成15年7月に新潟市無形文化財となりました。昨年の7月には日本舞踊の重要無形文化財の保持者として家元の七代目市山七十郎(なそろう)さんが認定されました。

〔古町芸妓とは〕
古町芸妓の発祥は、約200年前の江戸時代といわれています。最盛期である昭和の初めごろには300人以上の古町芸妓が活躍し、全国屈指の花街として京都祇園・東京新橋と並び称されてきました。現在は20人の古町芸妓が、伝統を受け継ぎ艶やかな踊りや演奏でおもてなししています。

◆積極的にチャレンジし発信していきたい
・川添愛美莉(かわぞええみり)さん
フランス アビニョン出身。
2023年9月からNoism Company Niigataの研修生カンパニーNoism2に所属。

「新潟や日本のことをもっと知り、新潟から生み出される芸術の魅力を発信していきたいです」と生き生きと話すのは、Noismの研修生カンパニーNoism2に所属する川添愛美莉さんです。4歳ごろからバレエを始めた彼女は、高校生のときに体を使って表現する楽しさに目覚め、昨年の春に行われたNoismのオーディションに見事合格しました。「実は、1年間ダンスから離れていてブランクがありました。ダンスを続けたいと前向きになれたのは、仲間からの応援があったからです」と話します。Noism2としての初めての活動は地域の小学校での公演。今後も子どもたちが芸術に触れて感性を磨く機会を提供したいと言います。「今は研修生としてNoismの技術を身に付けている最中です。作品に込められた思いを今よりもっと表現できるようになりたいです」と将来を見据えていました。

〔Noism Company Niigata(ノイズムカンパニーニイガタ)とは〕
新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」を拠点に活動する、日本初の公共劇場専属舞踊団です。日本や世界の各地からオーディションで選ばれた舞踊家が新潟市に移住し、年間を通して活動しています。
同施設で創作した作品を国内外で上演し、新潟から世界に向けて活動を展開しています。また、市民向け講座や学校訪問など、地域に根差した活動も行っています。

■りゅーとぴあでの公演予定
◇Noism2定期公演vol.15
日時:3月1日(金)、2日(土)、3日(日)(1)14:00、(2)18:00
※3月1日のみ19:00開演、上演時間は約80分を予定。
参加費:一般…2,500円、アンダー25…2,000円、高校生以下…1,000円
※価格は税込、入場整理番号付で全席自由。
申し込み:りゅーとぴあチケット専用ダイヤル(【電話】224-5521)

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