新潟湊の繁栄を象徴する「古町芸妓」。区では、若い世代の発想を取り入れながらその魅力を発信していきます。この取組の不定期連載第2回となる今回は、秋に行われた万代高校での学習の様子を取り上げます。
■古町のまちづくりを学ぶ
9月18日、観光まちづくりを進める会社「ふるまち樽拳」の西川裕さんから、公民連携のみなとまち文化を通した古町地域活性化と経済振興の活動について話を聞きました。西川さんは「まちにホテルを分散させて『観光地域』を作り、『地域に暮らすように旅をして、旅をするように暮らす』という懐かしいけど新しい暮らしを提案して、地域活性化の種まきをしたいです」と思いを生徒に伝えました。また、芸妓文化については、歴史ある古町に欠かせなく、新潟の芸妓は他の地域と比べても別格だったといい、生徒は、そんな古町芸妓を多くの人に知ってもらうためにまずは自分たちが理解を深めようと熱心に話を聞いていました。
■花街へ繰り出し目と肌で感じる
10月23日に「古町花街の会」事務局長の久保有朋さんのガイドで古町花街のフィールドワークを行いました。鍋茶屋通や古町芸妓の支度部屋・稽古場となっている旧割烹有明を巡り、景観や歴史の解説を聞きました。生徒たちは「京都のようで、歴史ある建物や街並みが残っていてすごいと思いました。旧有明には歴代の芸妓さんの写真があり芸妓さんが大切にされているのだなと感じました」と新たな発見があった様子。久保さんは「景観を磨き上げて観光客を増やすため、皆さんもアイデアを出して伝統文化を守る手伝いをしてほしいです」と話していました。
今後、これまでの学びをふまえ、生徒自身が古町芸妓の魅力を発信する方法を考えていきます。
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