6月5日に上山中学校1年生が災害弱者やハンディキャップを抱える人の目線に立ち、災害時・緊急時にとるべき行動を考える学習を行いました。防災士など地域の人の協力のもと、避難所運営やけが人・急病人の救助方法を学びました。
■高齢者の目線を疑似体験
腕と足に重りをつけ関節の動きの制限や筋力の低下を、ゴーグルとヘッドホンで視聴覚機能の低下を再現し、手すりをつかんだり足元を気にかけたりしながら校内を歩きました。中央区社会福祉協議会からは、このような状況の人の生活を想像し無理なくできる範囲で手助けをしてほしいという話がありました。
■AEDと人形を使って心肺蘇生法を学ぶ
渡邉海璃(かいり)さんは「AEDの音が思ったよりも小さく、触れないと分からないこともありました。習ったことを実践できるよう頑張りたいです」と意気込み、赤十字ボランティアの杉山京子さんは「緊急時に子どもが中心となって動けると安心・安全な地域になると思います。救命行動に協力できる人を増やしていきたいです」と話していました。
〔学習を活かして〕
同校では毎年1年生がこの学習を行っています。1月1日の避難所開設時には、生徒が教室を開錠したり暖房を点けたりし、できることをするという意識を活かせていたそうです。
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