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老舗の味 受け継ぐ人たち

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新潟県新潟市中央区

今年周年の節目を迎える区内の老舗で、店と味を守っている二人の店主に、これまでのこと、これからのことを聞きました。

■創業125年 明治屋ゆか里店
4代目 川崎 明広さん
もち米のあられに砂糖蜜をかけた菓子「ゆか里」が有名な同店は、明治33年に現在の場所で創業。当時ゆかりを製造する店は市内に4軒から5軒ありましたが、今はここ1軒になりました。

▽単純作業だけど根気がいる
「先代が高齢になり、働いていた味噌屋の廃業をきっかけに平成26年に家業に入りました」と話す川崎さん。「熱のかけ方や釜の回転の速さ、蜜のかけ方、どれか1つでも狂うと失敗です」と作る難しさを語ります。

▽基本に忠実に
他社ブランドの製品を製造することが多いそうですが、「どんな依頼も断らずにやることで、その経験を自分の力にしていきたい」と静かな口調ながら熱く話してくれました。

▽製造の様子が見られる店舗を計画中
「多くの人に自社製品を知ってもらうきっかけにしたいです」と、まさに今、新たな挑戦をしています。

ぜひお店にお越しください!

所在地:湊町通1ノ町2599
営業時間:午前9時~午後6時
定休日:日曜、祝日
【電話】222-6613

■創業95年 ロシアチョコレートの店 マツヤ
3代目 松村 行弘さん
初代が昭和5年に東京で創業し、疎開を機に新潟に来てしばらくは和菓子を作っていましたが、原料が手に入るようになり、昭和40年にロシアチョコレートの製造を再開しました。

チョコレートやエクレアをぜひ食べてください!

▽祖父の味は知らないが
「大変そうな父母を手伝い始めたのがきっかけ、逃げられなかったです」と店を継いだ理由を笑って話す松村さん。「父は『初代には追い付かない』と言っていました。私はとにかく父から習った味を変えないようにしています」と話します。

▽世界情勢の影響も
ロシアの戦争の影響により「いかにお店を続けていくか苦労しています」と予期せぬこともあるといいます。

▽食べたことのないものを皆さんに
「まずは祖父が残してくれたレシピに忠実に。オリジナルはまだ先ですが、いつかはいろいろなロシアのお菓子を皆さんに食べてもらいたいです」と夢を語ってくれました。

所在地:幸西1-2-6
営業時間:午前10時~午後6時
定休日:日・月・火曜、祝日
【電話】244-0255

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