■高校生が記事を作成しました! 連載最終回
みなとまち新潟 次世代に向けた古町芸妓魅力発信事業
新潟湊の繁栄を象徴する「古町芸妓」。区では、若い世代の発想を取り入れながらその魅力を発信しています。この取組の最終回となる今回は、万代高校の生徒に今年度の学習成果を記事にしてもらいました。高校生が感じた今の古町の魅力や認知度向上に向けた課題を紹介します。
◆探究活動で発見した「みなとまち新潟」の伝統文化 万代高校 1年
▽街頭アンケート「古町といえば?」
私たちは、10月23日に古町芸妓の認知度や魅力を知るために「古町といえば?」という見出しで古町、ピアBandaiでアンケートを行いました。古町で57人、ピアBandaiで10人、合わせて67人からアンケートをとることができました。その結果、どちらも古町といえば「雰囲気の良さ」と答えてくださった人が一番多く、惜しくも「古町芸妓」は二番目となりました。「古町芸妓」と答えてくださった人のほとんどは女性で、若い世代はあまり答えなかった印象です。
古町芸妓を何で知ったかを聞くと、ほとんどの人は「親など家族から話を聞いたことがある」という回答でした。若い世代の人は「学校の街探検」で知ることが多く、若い世代ほど古町芸妓が身近なものではなくなっていることがわかりました。
また、観光客の多いピアBandaiでは「古町といえば?」のアンケート自体に回答してくださる人が少ないことから、観光で新潟市を訪れる人に古町が知られていないという課題も見つかりました。
・古町芸妓の理解を深めるため、直接インタビューもしました
▽古町の魅力に触れる
アンケートをとり終えた後、古町花街の魅力を直接感じるために実際に歩きました。
鍋茶屋通りや古町芸妓の支度部屋・稽古場となっている旧割烹有明を巡ると、明治時代の建築物が現代まで多く残っていました。
特に私たちの印象に残ったところは細かいところに風情を感じるような工夫がされてあったところです。原木を加工せずにそのまま柱に使っていたり、木材に鳥などが彫られていたり、私たちが普段気にしないようなところにさまざまな工夫がされていて心が引かれました。
▽古町芸妓の認知度を上げるために
私たちは古町芸妓との出会いを通して、古くからの伝統を変わらず今に受け継いでいることに魅力を感じました。古町花街と芸妓の歴史や文化を新潟市の「魅力」の一つとして、多くの人に興味を持ってもらうためにどんな提案ができるか、さまざまな案を考えました。例えば、お茶屋で踊る姿だけでなく、芸妓さんの休日の様子などをSNSで発信するのはどうでしょう。芸妓さんの意外な一面が見られるかもしれません。意外性を求めるなら、地元バスケットボールチームの試合の余興で、芸妓さんがチアや観客と一緒に踊れる振り付けを披露することはどうかという意見もあがりました。また国内外の観光客向けに、自分の名前や生まれ月、または好きなことをキーワードに芸妓さん風の名前がもらえる新潟旅行の思い出アプリを作成するのはどうかというアイデアも生まれました。まだまだアイデアの段階ですが、日本では数少ない芸妓さんが新潟にいるという魅力を核にして、古町花街の伝統的な雰囲気をアピールする方法はたくさんあると思います。
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