(公社)大日本農会の農事功績表彰で「緑白綬有功章(りょくはくじゅゆうこうしょう)」を受章した金内與夫さんが区役所を訪れ、五十嵐区長に受章の報告をしました。
金内さんは高校卒業後、親元で農業を始め、地元農業青年サークルに所属。農業をゼロから学び、地域の農業従事者と交流を深めました。農業歴約50年、環境や時代の変化に合わせて、さまざまな課題に試行錯誤しながら取り組んできました。
◆これまでの主な功績
▽稲作を機械化し作業効率を改善
就農当時、手植えが主流だった稲作に、田植え機やコンバインなどの機械を導入して省力化や栽培面積の規模拡大を図りました。また、減農薬・減化学肥料栽培に取り組み「新潟県特別栽培農産物」の認定を受け、安全・安心な米づくりに力を入れています。
▽チューリップの切り花で地域農業の発展へ
区の名産であるチューリップ切り花は、冬季には使用しない水稲育苗(すいとういくびょう)ハウスの活用ができる利点に着目し、昭和53年に新規導入しました。バブル経済崩壊後には採花率向上と生産コスト削減を目標に水耕栽培に挑戦し、地域のモデル農家として尽力しました。
◆これからの農業への思い…
地域農業に尽力してきた金内さんは「農家の担い手の確保が厳しい時代にきている。これからもその状況は続いていくと思うが、私たち農業従事者だけの課題として捉えるのではなく、農家・行政・消費者が一体となって日本の農業を一緒に考えていくことが大事」と思いを語りました。
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