◆「困ったときはお互いさま」の地域づくり
味方地区と月潟地区では、令和4年度から「支え合いのしくみづくり推進員」の事務局をコミュニティ協議会が運営しています。地域の高齢者のさまざまな困りごとに対して、地域のことをよく知る「支え合いのしくみづくり推進員」を中心に“地域のチカラ”で解決を目指しています。今回は、この二つの地区で推進員として活躍している3人に、これまでの活動や今後の取り組みについて話を聞きました。
▽味方地区 丸山 澄江さん
支援を求めている人から「頼んで良かった」と言ってもらえるよう、活動をしています。その中で、活動後の会議で「来てもらえて助かった」「暑い中、草取りをしてもらいとても助かっている」などの声を聞くことができ、うれしく思います。多くの人に活動を知ってもらい支援の手が届くよう、今後は広報活動にも力を入れていきたいと思います。
今、自分には必要ないと思っている人も、誰かを助けることで、いずれ自分が困った時に「助けて」と言いやすい環境を作ることにつながると思います。少し昔にあったような、ご近所さん同士でのちょっとした声掛けや気遣いでお互いが助け合っていく関係を作っていきたいです。
▽味方地区 仲山 田鶴子(たづこ)さん
昔と比べて近所同士の交流が少なくなっているといわれる中、活動を通じて「支え合いのしくみづくり」の必要性を実感しています。
最近実施したアンケートでは、同居家族がいても孤独を感じている高齢者がたくさんいることが分かりました。日中は家族が学校や職場にいるため、病院や買い物に出かけるのは「いつも一人」であるなど、単に「一人暮らしの高齢者」でなくても支援が必要な時代になっています。一人一人に耳を傾け、その人のニーズに合った手助けをしていきたいです。
▽月潟地区 泉田 めずるさん
より多くの人に、日常的な助け合いを進めてもらうには、自治会と民生委員の連携が必要と感じています。まずは自治会へ働きかけ「支え合いのしくみづくり」として、高齢者の手厚い見守り体制を整えていきたいと考えています。
そのために、月潟コミュニティ通信を活用し「支え合いのしくみづくり」の取り組みについて周知活動を行い、より多くの地域住民がこの取り組みを理解し、協力し合う地域となるよう、しくみづくり推進員のメンバーと共に活動していきます。
「支え合いの地域づくり」を目指して、人と人とをつないでいきます
南区支え合いのしくみづくり推進員
◆“地域のチカラ”の見本市!昨年12月10日「共に生き支え合う南区地域づくりフォーラム」が開催されました
○第1部「一人の不幸も見逃さない!~藤里(ふじさと)方式でつくる 町民みんなが活躍できるまちづくり~」
講師:秋田県藤里町 社会福祉協議会会長 菊池 まゆみさん
「藤里方式」って知っていますか?
藤里方式…支援する側・される側で区別するのではなく、お互いの得意分野を生かし地域を活性化させていく仕組みづくりです。
藤里町ではこんな取り組みをしています!『プラチナバンク』
支援が必要な人も、支援する側になれるという発想で「地域の役に立ちたい」という思いがあれば、全世代、誰でも地域の活動の担い手になれる仕組みです。町民約3000人のうち、400人が登録していて、自分の趣味や特技を生かし、それぞれの人に合った地域の仕事を紹介してもらえます。何歳になっても自分らしく、そして楽しく生涯現役を目指す活動です。
会員は20~90代と幅広く活動中!
92歳で講師をしている人もいるんだよ。すごいでしょ!
○第2部 みんながいきいき活躍できる地域づくりを考える
庄瀬・茨曽根地区の取り組みについて紹介します
『庄瀬地域コミュニティ協議会』
生活支援のしくみ「なじらね庄瀬」について
庄瀬地域では、高齢になっても地域で安心して暮らせるよう生活支援サービスを提供しています。
みんなが気持ちよく協力し合える地域を目指しています。
実践して初めて見えてくる課題もたくさんあるので、地域・行政・専門機関が連携しながらチャレンジを続け、より良い仕組みづくりをしていきたいです!
-庄瀬地域コミュニティ協議会 西山 ゆきさん
『コミュニティ茨曽根』
「子どもが地域で活躍できる地域づくり事業」について
「子育てしやすい地域だから」と選んでもらえる茨曽根地域を目指して、さまざまな活動をしています。
活動内容:
・地域の茶の間
茨曽根小学校で茶の間を開催!
6年生が地域の人と楽しめる企画を考えました。
・茨曽根マルシェinサマーフェスティバル
マルシェ・ワークショップでの子ども店長を体験♪
・演劇「コンタと光のきつねの嫁入り」
舞台での発表を通じ、子どもたちの自己肯定感アップに!
他にもシャボン玉アート、樽(たる)ばやし教室、アイスキャンドルandイルミネーションなど子どもたちが楽しめるイベントを開催しています。
子どもたちがさまざまな体験を通し、自分が楽しいと思えるもの・夢中になれるものを見つけてほしいです。やがてそれが自信になり、子どもたちの「自己肯定感」を高めることにつながるよう、今後も活動を続けていきます。
-コミュニティ茨曽根 上杉 小貴子(さきこ)さん
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