このコーナーは「かぼちゃ電車保存会」が愛するかぼちゃ電車について紹介します。
かぼちゃ電車保存会
名古屋 諒さん
今回は、旧月潟駅で電車を保存することになったころの話を紹介します。
現在、旧月潟駅に保存されている電車は、どうやって月潟まで持ってきたでしょうか?知っている人も多いと思いますが、新潟交通電車線が営業を終えた翌日の1999(平成11)年4月5日に、回送列車として東関屋駅から自ら走り月潟にやって来たのです。その後、当時の月潟村の要請により保存車両の維持管理ボランティアの登録を開始し、2000(平成12)年3月「かぼちゃ電車保存会」が設立されました。
元々、月潟駅には電車を1両だけ保存する計画だったと聞いています。しかし、月潟駅での電車保存の発起人であった故・岸由一郎(ゆういちろう)氏(さいたま市の鉄道博物館元学芸員)の助言により、電動貨車と除雪車を加えた3両での保存になりました。
保存が始まってからしばらくは、他県の保存団体の活動や技術を参考にしながら手探りでの活動でした。しかし、雨漏りや車体のサビなどの修繕に追われる日々は、昔も今も全く変わりありません。電車は、人の手を掛けないとすぐに傷んでしまうものだと感じています。
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