このコーナーは「かぼちゃ電車保存会」が愛するかぼちゃ電車について紹介します
かぼちゃ電車保存会
会長 平田 翼さん
例年、旧月潟駅にある3両の保存車両は冬季の風雪から守るためシートで覆って冬囲いを行います。積雪などにより長期間水分にさらされることを防止すること、そして凍結によって塗装が痛むことを防ぐ目的があります。
突起部分によるシート破れを防止するため、ミラーやライトなどの部品を取り外し、そこには緩衝材を取り付けて保護をします。続けてシートと車体が擦れるのを防ぐために軽いブルーシートで覆い、その上に重ねるように大きなシルバーシートをかけます。最後の仕上げとして、シートが飛ばないように、そして風雪に耐えられるようにロープで縦横に縛り付けて完了です。この作業工程を毎週末にみんなで集まり、1~1カ月半かけ3両分行います。
この時期の不安定な天候による作業の難しさや膨大な手間暇がかかることに加え、屋根上に人が上がって(加重)の作業や湿気が車両に与えるダメージが懸念されるなど、悩みの種は尽きませんが、車両を守るために会員は必死で作業を行ってきました。
実は!今年度中に車両の補修・修繕工事が予定されているため、今のところこの冬囲いはしていません。工事が始まるまで、シートに覆われていない「雪景色のかぼちゃ電車」が今季限りの姿として、見ることができるかもしれませんよ。
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