このコーナーは「かぼちゃ電車保存会」が愛するかぼちゃ電車について紹介します
かぼちゃ電車保存会
会長 平田 翼さん
今年度最後となる「かぼでん通信」では、これからの旧月潟駅とかぼちゃ電車について書きたいと思います。
1999年4月に残念ながら住民の足としての「デンテツ」は役目を終えました。それは同時に文化財としての「かぼちゃ電車」のスタートでもありました。
これまで多くの人たちが懐かしいかぼちゃ電車に会いに来てくださいました。しかし廃止から25年以上が経ち、懐かしさを感じる人は年々減ってきて「懐かしい」の限界を迎えつつあります。そのような中で生活に欠かすことのできない必需品でもなければ、古墳のような太古の歴史を持つ文化財でもないかぼちゃ電車の価値はどうなっていくのでしょうか?
旧月潟駅とかぼちゃ電車は「懐かしい」場所から新たな「楽しい」「面白い」「興味深い」を生み出す場所へ、そしてさまざまな役割を果たす場へと生まれ変わりつつあります。そのアプローチ方法は「走れ!かぼちゃ電車」のようなイベント、ロケ地としての活用、学校教育・観光ツアーの受け入れ、かぼちゃ電車を通じた地域の広報など、きりがありません。
現在は「旧新潟交通電車線」の月潟駅という位置づけであっても、生まれ変わりつつあるという意味では現役で活躍している「駅」であり、これからも多くの人に愛される「かぼちゃ電車」にしていきたいと思います。
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