冬は、暖房器具などの火を使用する機会が増え、空気が乾燥していることから、火災の発生が増える季節です。安全を守る江南消防署の職員に、この時期特に気を付けるべきことや、心掛けを聞きました。
◆江南消防署 特別救助隊 外角(そとがく)さんに聞きました
-普段、どのようなお仕事をしていますか?
特別救助隊員として勤務し、火災、救助、救急など様々な災害に出動しています。特別救助隊は、市内に4隊あり、特殊な資機材を使用して、より複雑な事態に対応しています。
-消防職員になったきっかけは?
小学4年生のときに中越地震が発生し、避難先で不安な中、消防士の方が優しく対応してくださったことから、目指すようになりました。
-普段心掛けていることはありますか?
私たち消防職員は何度も火災を経験します。しかし、市民の皆さま一人一人の人生に、火災は一度あるかないかの経験です。いつでも100%の仕事ができるように、日々、訓練を行っています。
-やりがいはありますか?
市民の方に「ありがとう」と感謝の言葉をいただいたときは、期待に応えられた、と嬉しい気持ちになります。
-皆さんへのメッセージ
冬は、火災が多く発生する季節ですが、ちょっとした心がけで予防することができます。ぜひ、命を守るために、注意して過ごしてください。
◆消防職員の仕事
▽火災予防
消防用設備などの検査をしたり、火災の原因を調査し、予防啓発を行います。
▽消防隊
消防車で火災現場に出動し、消火活動をします。
▽救助隊
火災のほか、交通事故や海・川での事故現場に出動し、人を助けます。
▽救急隊
病人やけが人の手当をしながら病院に搬送します。
◆一日のスケジュール
◆全国消防救助技術大会で入賞
外角さん率いる特別救助隊4名が、8月に千葉県市原市で開催された同大会のロープブリッジ競技で、全国入賞しました。この競技は、対岸に取り残された要救助者を、安全・確実・迅速に助ける競技です。チームは、ミスなく競技を終えたことが評価され、入賞という栄えある結果となりました。
◆暖房器具の取り扱いに注意!
江南区内では、令和6年に17件の火災が発生しました。
冬はストーブなどの暖房器具による火災が発生しやすくなります。日頃から注意を払って使用しましょう。
(1)ストーブの周りに燃えやすい物を置かない
(2)ストーブの近くに洗濯物を干さない
(3)火を付けたままでの給油は絶対にしない
(4)寝るときは必ず火を消す
<この記事についてアンケートにご協力ください。>