≪商・農・福連携推進事業≫
江南区では、商・農業者と障がい福祉事業所が繋がり、さまざまな課題の解決を図りながら、誰もが安心して元気に暮らせるまちづくりをすすめています。
区内の障がい福祉事業所などで構成する「はるみどり協議会」では、授産品の販売など市民との交流を目的とした活動を行ってきました。令和5年度からは、障がい者の工賃アップと、商・農業者の労働力不足解消を目指し、商・農業者と障がい福祉事業所とのマッチングの仕組みを構築し、仕事の受注や魅力ある授産品の開発に取り組んでいます。
▽売店はるみどり
協議会に加盟する福祉施設が集まり、毎月第2水曜日に、江南区福祉センターでお菓子や雑貨などの授産品を販売しています。
◆マッチングのしくみ
コーディネーターが、はるみどり協議会に加入している施設ごとに、できる仕事を洗い出し、商・農業者の作業を把握することで、仕事の依頼相談を受けながら、受注・紹介を行い、マッチングにつなげています。
◆就労マッチング
・梨農家×福祉事業所(梨の穂木拾い)
・とうがらし農家×福祉事業所(とうがらしの収穫作業)
▽農家
最初は障がい者の方に作業してもらうことに不安を感じていましたが、よい仕事をしてもらえて助かりました!
▽コーディネーター
マッチングを図るうえで、障がい者の方ができることを周囲の人が正しく理解することが大切だと感じました。
◆魅力ある授産品開発
授産品の開発は、企画から生産・販売までの工程が多岐にわたり、障がい福祉事業所はもとより、商・農業者ら地域の様々な人たちが関わっています。
『藤五郎梅の梅干し』
塩としそだけで漬けた昔ながらの梅干し
市内での販売のほか、東京でのイベントにも出品。さわやかな風味を味わっていただき、大変好評でした。
『亀田縞商品』
亀田縞を使用した名札ケースとペンケース
▽福祉事業者
以前は、協力が難しいと考えていましたが、周囲の理解や協力もあり、取り組みを前向きに捉え、楽しみながら作業できました。
▽コーディネーター
一つの事業所では難しいことでも、複数の事業所が助け合うことで、生産体制を構築できました。
◆多様な主体による取り組みの推進
商・農・福の連携が持続的な取り組みとなるよう、商・農業者や福祉関係者をはじめ、興味のある方を対象に、講演会やワークショップを行うなど、担い手の育成をすすめます。
▽11月26日 講演会
パラアイスホッケー銀メダリストの上原大祐さんを講師に迎え、「多様性から生まれる最強の仲間づくり」と題して講演会を開催しました。
強みや特技への向き合い方、人と人とのつながりが生む発想やアイディアについて考えました。
▽12月9日 ワークショップ
個性や立場の違いを越えて、多様な主体が関わり、課題解決のヒントを探る体験型ワークショップを開催しました。
伝わるコミュニケーションの取り方などについて、楽しみながら学び、新たな気づきへとつなげました。
取り組みをサポートしてくれる仲間を募集しています。取り組みに興味のある方は、ぜひご相談ください。
問い合わせ:健康福祉課 障がい福祉係
(【電話】025-382-4396)
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