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自治体の皆さまへ

知っていますか?歯の破折(はせつ)について

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新潟県新潟市西蒲区

~6月4日から10日は歯と口の健康週間です。歯や口の健康について見直しましょう~

■骨が折れることを「骨折」、では歯が折れることは?
転んで歯が折れた、ぶつかって歯が抜けた…さあ大変!?
子どもから高齢者まで誰でも起こり得ることですし、パニックになりますよね。
歯が折れたり、割れたりしたことを「破折(はせつ)」と言います。
例えば、転倒して顔面を強打したとき
・歯の上側部分が折れること…歯冠(しかん)破折
・歯の根の部分が折れること…歯根(しこん)破折
と言います。

~アサオ歯科医院の麻生隆大先生に伺いました~
原因によっては、衝撃によって口から出血を起こしていることもあります。口から出血する状態になると、子どもも大人も動揺してパニックになってしまうのも無理はありません。難しいことかもしれませんが、緊急時に一番大切なことは、冷静になって対処することです。もし子どもがけがをしたときは、近くにいる保護者が落ち着いて対処しましょう。

◆豆知識として覚えておこう!
◇破折の対処方法
〔歯科受診までに必要な処置〕
歯の欠片は乾燥しないように牛乳に浸けておくことが望ましいです。牛乳は歯の欠片の乾燥を防ぐだけでなく、口の中に近いpH(ペーハー)を備えているので、歯根の表面に付着した歯根膜組織を正常な状態のまま生かすことが可能となります。
・具体的には…
1.欠けた・折れた歯の欠片は、砂や汚れがついていても水で洗わず牛乳に浸ける
2.学校で抜けたり折れたりした場合は保健室へ相談
(学校によっては歯の欠片を浸ける保存液を用意していることがある)
3.牛乳や保存液がない場合は、口の舌の下に入れ、歯の欠片を唾液で潤す

〔時間〕
受診はできる限りけがをしてから30分以内が望ましいとされています。歯が抜けたり折れたりしてから時間が短ければ短いほど、もう一度歯を戻して残せる可能性が高くなります。できれば30分から1時間以内が理想です。

〔歯科処置〕
外傷が歯髄(歯の神経)に到達しているかどうかにより、治療方針が変わります。神経まで影響がない場合は、欠けた歯の接着やプラスチックレジンでの修復治療。神経まで影響が出ている場合は、先に神経の治療・処置を行いその後に欠けた部分を修復します。

◇その他に歯が割れる理由
・むし歯を放置する
・むし歯の治療が繰り返し行われ歯の神経を取って数年から数十年経って、噛む力により歯が割れる
・過剰な噛む力や歯ぎしり、食いしばりで歯が割れる
・老化で歯が割れる

むし歯が全くない健全な歯でも年齢と共にもろくなってきます。人によっては50歳くらい、一般的には60歳を過ぎると割れやすくなります。
歯や口の健康を保つためにも、かかりつけ歯科医院を持ち定期的に歯科健診を受けましょう!

問い合わせ:健康福祉課健康増進係
【電話】0256-72-8380

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