■資金不足比率
(単位/%)
この比率は、上水道事業や下水道事業などの公営企業会計の資金の不足額の度合いを表す比率です。
全ての会計での指標値に対する資金不足がありませんでしたので、「ー」で表示しています。
■公営企業会計
料金改定後も、3事業(上水道・簡易水道・下水道)とも料金収入だけでは維持管理費用を賄うことができていない状況
上水道・簡易水道・下水道事業は、地方公営企業法の適用を受け、原則として独立採算制で運営される会計です。その年度の経営損益を示す「収益的収支」と、将来の経営に備えて行われる建設改良事業などの資本取引を示す「資本的収支」に区分されています。
▽上水道事業
災害などの影響により料金収入は前年度比1,900万円の減収となりました。また、維持管理費は災害関連経費や電力価格上昇などにより前年度比7,100万円の増となり、当年度32万円の純損失が生じました。
資本的収支は、収入よりも支出が約5億6,600万円多く、不足分は内部留保資金などで補てんしました。人口減少による料金収入の減少や維持管理費の増加により、今後も厳しい経営状況になると思われます。
▽簡易水道事業
料金収入は前年度比450万円の増収、維持管理費は前年度比1,600万円の増額となっています。当年度純利益は、24万円となりましたが、一般会計からは約1億5,000万円の繰り入れを行い、経営を維持しています。
資本的収支は、収入よりも支出が約7,000万円多く、不足分は内部留保資金で補てんしました。資本的収入も、企業債償還金などの財源として一般会計から約1億5,300万円を繰り入れています。
簡易水道事業会計全体で約3億円を繰り入れており、繰入金に頼った経営状態となっています。
▽下水道事業
料金収入は前年度比4,200万円の増収、維持管理費は前年度比5,700万円の増額となっています。当年度純利益は、822万円となりましたが、一般会計からは約18億円の繰り入れを行い、経営を維持しています。
資本的収支は、収入よりも支出が約12億3,000万円多く、不足分は内部留保資金で補てんしました。資本的収入も、企業債償還金などの財源として一般会計から約11億円を繰り入れています。下水道事業会計全体で約29億円を繰り入れており、繰入金に頼った経営状態となっています。
問い合わせ:財政課財務管理室
【電話】75-8922
記事ID:0077949
<この記事についてアンケートにご協力ください。>