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健康啓発シリーズ(44)たかが血圧、されど血圧

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新潟県村上市

■高血圧の実態
令和3年度の市特定健診受診者の「高血圧」に該当する半分以上の人が治療(内服)をしていません(表1)。特にII度、III度高血圧だった人の7割近くが治療を受けていない状況です。
「家では正常だが、健診で測った時はたまたま高かった」という人もいるかもしれません。血圧はさまざまな理由によって上がったり下がったり変動するため、健診時の測定だけでは高血圧と判断することはできません。
しかし、家庭血圧は正常値でも、病院や健診での血圧が高くなる(白衣高血圧)人は、持続的な高血圧になりやすいので注意が必要です。「たまたま高かっただけだから大丈夫」と過信せず、普段から自分の血圧を知っておくことが大事です。家でも血圧が高い人は、家庭血圧の記録を持って受診しましょう。
※家庭血圧とは、家庭で測定する血圧をいいます

(表1)令和3年度村上市の特定健診受診者(40~74歳)の血圧分類

国保データ管理システムから集計

■村上総合病院研修医の鬼頭先生にお聞きしました!
新潟県厚生農業協同組合連合会村上総合病院初期臨床研修医 鬼頭秀生先生

▽高血圧が及ぼす体への影響
血管は、人間が生きていくために必要な酸素や栄養を体中に運ぶためのホースのような役割をしています。
高血圧とは、血管の内側にかかる圧力が高くなっている状態のことをいいますが、これを放っておくと、血管の壁に力がかかりすぎて血管が痛んでしまいます。小さいホースに一気にたくさんの水を勢いよく流そうとすると、ホースは破れてしまうのと似ています。具体的には頭の血管が破れると脳卒中になり、脳がうまく働かなくなります。手足が動かなくなったり、うまく話せなくなったりします。目に走っている小さい血管が破れてしまうと、ものが見えなくなってしまいます。もちろん心臓に栄養を運んでいる血管が痛むと、心筋梗塞のリスクになります。
しかも、血管は年齢を重ねるにつれて硬くもろくなって伸縮性を失い、血圧が上がって破れやすくなります。このため、自分の普段の血圧を把握して、コントロールすることは、とても大事になりますし、高血圧を治療してない人へは受診をお勧めします。

問い合わせ:保健医療課健康支援室
【電話】53-3364
記事ID:0067959

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