上水道事業、簡易水道事業、下水道事業は、地方公営企業法の適用を受け、原則として独立採算制で運営される会計です。その年度の経営損益を示す「収益的収支」と、将来の経営に備えて行われる建設改良事業などの資本取引を示す「資本的収支」に区分されています。収益的収支においては、料金収入だけで維持管理費用などの経費を賄うことができていない状況です。
■上水道事業
料金収入は2,400万円の増収となり、維持管理費用は電気料などの動力費の減少や事業経費の減少により4,800万円の減となったことにより、2,719万円の純利益を計上しました。
資本的収支は、収入より支出が4億817万円多く、不足分は内部留保資金で補填しました。今後も人口減少に伴う使用量の減少や燃料価格などの上昇により施設を維持管理する費用の増加が見込まれることから、厳しい経営状態となっています。
▽災害復旧事業
・春木山大沢川水管橋復旧工事 4,108万円
▽配水管改良事業
・浜新田地内ほか石綿管改良工事 5,305万円
・瀬波温泉二丁目地内配水管改良工事 3,815万円
・飯岡地内配水管改良工事 3,815万円
■簡易水道事業
維持管理費用に含まれる電気料などの動力費や配水管等修繕費が前年度よりも減少しましたが、収支不足を補うため、一般会計から1億3,356万円を繰り入れて、経営を維持しています。
資本的収支は、収入よりも支出が多く、一般会計から1億3,416万円を繰り入れ、不足分は内部留保資金9,416万円で補填しています。
簡易水道事業全体では2億6,772万円を繰り入れしており、一般会計からの繰入金に頼った経営状態となっています。
▽配水管改良事業
・府屋浜町地内配水管改良工事 3,654万円
・浜新保地内配水管復旧工事 502万円
▽施設改良工事
・山辺里第2配水池残留塩素計更新工事 473万円
・旧簡易水道水源地撤去工事 327万円
■下水道事業
純利益が1,387万円となりましたが、使用料収入だけでは経営を維持できないため、一般会計から17億4,506万円を繰り入れて、経営を維持しています。
資本的収支は、一般会計から11億6,267万円を繰り入れ、不足分は内部留保資金15億825万円で補填しています。一般会計からの繰入金は29億773万円となり、繰入金に頼った経営状態となっています。
上下水道事業審議会からの提言を踏まえて、施設の統廃合や業務の合理化を進め経費削減に取り組んで行くとともに、下水道接続率の向上を図ります。
▽建設改良工事
・村上浄化センター改築更新工事 8億8,460万円
・烏川雨水幹線整備工事 5,423万円
▽災害復旧事業
・荒川浄化センター災害復旧工事 1億6,111万円
・羽ヶ榎中継ポンプ場災害復旧工事 4,553万円
問合せ:上下水道課経営企画室
【電話】66-6192
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