平成20年4月1日に、1市2町2村が合併して新「村上市」が誕生しました。合併からわずか2週間後の4月15日には、記念すべき「市報むらかみ」創刊号を発行し、村上市の情報を市民に伝えるための大切な媒体として、歩み始めました。
これまでに199号を発行し(お知らせ版を除く)、市民の皆さんに市での出来事やお知らせ、イベント情報など「村上市の今」を届けてきました。
今回は、節目となる200号の発行を記念して、これまで発行した199号の中から、広報担当者が印象に残っている市報をピックアップして皆さんにお届けします。
江戸時代から続く伝統の「村上大祭」は、村上市の文化と歴史に深く根ざした重要な行事で、地域の人々にとって特別な意味を持ち、世代を超えて受け継がれてきました。
平成30年3月、国の重要無形民俗文化財に指定され、保護団体である村上まつり保存会に指定証書が交付され、文化的な価値が認められました。
指定を受けたことや市政施行10周年を記念して、平成30年4月29日にはおしゃぎりの巡行が行われました。市役所前に16台の屋台が集結し、祝賀の神事を終えて、提灯に明かりをともした屋台が大町、小町の商店街を練り歩きました。
国内最大規模の屋内スケートボード施設「村上市スケートパーク」が平成31年4月にオープン。おわんのような形をした「パーク」と、階段や手すりなどを再現した障がい物が配置されている「ストリート」の2コースを楽しむことができます。
令和4年3月には、ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設の指定を受け、国内の強化指定選手が練習の拠点としており、パリ2024オリンピックスケートボード女子ストリートで銀メダルを獲得した赤間凛音選手も利用しています。
2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」の実現を目指して、令和6年3月に市内の路線バスにEVバス(電気自動車)を導入しました。当日は、雪が舞う寒い中での「EVバス出発式」となりましたが、多くの市民が集まり、日本海に沈む夕日と村上木彫堆朱をモチーフに、朱色を基調とした「あべっ車」の出発を見守りました。
EVバスの導入は、地球環境への配慮の一環として導入しましたが、市ではこの他に豊富な地域資源を活用した再生可能エネルギーによる発電事業の推進に取り組んでいます。
現在、村上市および胎内市沖では洋上風力発電事業が進められており、2029年の運転開始に向けて、いよいよ本格的に事業がスタートします。このプロジェクトは、脱炭素化の加速化に加えて、新たな産業の創設や地域における雇用の創出など、地域経済への好影響が大いに期待されています。
子育て世帯からの「天候に左右されずに遊べる屋内施設が欲しい」という声を受け、令和4年4月、旧神納東小学校の体育館に小学6年生までを対象とした「屋内遊び場」をオープンしました。体育館の半面には、村上市産の木材を使用した木製複合遊具やエアトランポリンなどが設置されています。もう半面は、ボール遊びなどができるフリースペースとして活用されています。
利用者数は、令和4年度に2万3000人、令和5年度には3万3000人を超える方々が利用しており、多くの人に親しまれています。
令和6年度からは、親子で参加できる子育てイベントをNPO法人に運営を委託するなど、遊び場のほかに子育て支援の施設としても利用されています。
新たな子育て支援の拠点施設として令和6年4月に旧神納東小学校の校舎の一部を改築して「きらきら子育て支援センター」がオープン。開所から、多くの方がご利用しています。
また、地域社会で子育てを応援するために、こども家庭センターを市役所内に設置しました。妊産婦や子育て世代からの相談を受け保育園や子育て支援センターなどのさまざまな支援につなげています。
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