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自治体の皆さまへ

謹賀新年 2025年年頭のご挨拶 村上市長高橋邦芳

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新潟県村上市

謹んで新年のお喜びを申し上げます。
日頃は市政運営に温かいご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
昨年は、文化庁認定の日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に本市が認定されました。このことは非常に感慨深く、大変名誉なことであり、これまで北前船の保存継承に取り組まれてきた皆さまとともに喜びをわかちあうことができました。先人から受け継いだ貴重な歴史財産を次世代へ引き継ぐことに対する決意に改めて身が引き締まる思いでありました。今年秋には「村上祭の屋台行事」がユネスコ無形文化遺産登録に向け審議される予定であり、本市の伝統や文化を生かしたまちづくりを進め、しっかりと未来へ受け継いでまいります。
4月には岩船港へ多用途支援艦「ひうち」が入港しました。岩船港への艦艇入港は実に10年ぶりであり、一般公開には見学に訪れた多くの皆さまでにぎわいました。また8月には大阪・関西万博スペシャルサポーター「帆船BLUEOCEANみらいへ」が岩船港に入港し、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに今年4月の開幕に期待が高まる大阪・関西万博の魅力を存分にお伝えいただきました。万博では、本市の鮭の食文化を中心に世界へのアピールに向け準備を進めています。多くの自治体や企業と連携、共創し、世界から注目される成果が得られるよう取り組みを進めてまいります。
公共交通では、脱炭素社会に向けEVバスを導入しました。堆朱をイメージした朱色のバスはデザインも美しく、観光で訪れた方にも大変好評です。加えて10月からは村上市地域公共交通活性化協議会が主体となり、市内路線バスの一部をコミュニティバス「あべっ車」へと転換しました。ゾーン制運賃を導入したほか、村上と寒川間ではデマンド型乗合タクシーの運行が開始されるなど地域の実情に合わせ、きめ細やかな移動ニーズに対応し取り組んでおります。
医療では、基幹病院である村上総合病院が分娩の取り扱いを休止することとなり、市として、これから出産を迎える方が安心して産めるよう全力でサポートしてまいります。併せて、人口減少や少子化対策として、本市の総合計画で掲げる「子育てと健康のまち」の実現に向け、早期に分娩再開がなされるよう求めてまいります。
さて工事が進む朝日温海道路は、遠矢崎地先から立島地先を通る9号トンネル(仮称)が昨年5月に貫通しました。4本目となるトンネル貫通であり、橋梁など改良工事が本格的に進められております。日沿道は日本海国土軸を形成し国土強靱化を進める上で非常に重要な道路であり、早期全線開通に向け関係機関と連携を図りつつ地元の熱意を示すとともに、安全・安心につながるみちづくりを進めてまいります。
他方、昨年元日に発生しました能登半島地震は、甚大な被害が発生しました。漆器産地としてつながりのある輪島市、屋台行事でつながりのある七尾市の代理寄附を募りお届けしました。しかし、昨年9月に発生した令和6年奥能登豪雨により復旧半ばである能登地方に再び大きな被害が発生し、重ねて代理寄附を実施したところであります。
昨年9月の豪雨災害は、本市においても甚大な被害が発生し、激甚災害の指定を受けました。広範囲において激しい雨が降り続き、9月の観測史上最大となる雨量を記録。農業施設の被害や林道の崩落に加え河川の被害が確認されましたが、幸い人身および住宅などへの被害報告はなく早期復旧に向け工事を進めております。そのような中、令和4年8月の大雨災害から2年5カ月が経ちました。復旧が進み、昨年11月29日をもって災害救助法に基づく救助が完了したことから災害対策本部を廃止し、今後は災害復興本部を中心に本格的な復興ステージへ進めてまいります。
さて本市がこれまで実現に向け準備を進めてまいりました施策が始動しており、ゼロカーボンシティを目指した木質バイオマス発電事業、令和9年オープンを目指しリニューアルする道の駅「朝日」、村上駅周辺まちづくり事業では統合保育園の整備運営事業者が決定し、いよいよ工事がスタートします。また本市および胎内市沖における洋上風力発電事業では令和11年6月に商業運転開始予定で取り組みが進んでいます。地域資源を活用した循環型社会を構築し、次世代に誇れるまちを築いてまいります。皆さまにとりまして実り多き素晴らしい1年となりますよう祈念申し上げます。

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