文字サイズ
自治体の皆さまへ

人権尊重が当たり前の地域社会を目指して

1/54

新潟県柏崎市

■人権ってなんだろう
人権は、誰もが生まれながらに持っている奪われることのない大切な権利です。全ての人が社会で幸福に生きていくための当たり前の権利で、侵害されることは許されません。
しかし、新型コロナウイルス感染症に伴う人権侵害など、世界中で次々と新たな人権課題が生まれています。
市は、人権を取り巻く社会情勢や市民の意識変化に対応するため「柏崎市第二次人権教育・啓発推進計画」を策定しました。
当たり前にお互いの気持ちを尊重できる地域社会づくりを進め、全ての市民が個性と能力を発揮できる社会の実現を目指します。

●柏崎市第二次人権教育・啓発推進計画
計画の目標:市民一人ひとりが互いを大切にし、共に生きる豊かな関係が育まれ、人権尊重が当然のこととして受け入れられる地域社会の実現

〈基本的な考え方〉
▽1 あらゆる場を通じて人権教育・啓発を推進
多様な学習機会の提供や、世代に応じた効果的な人権施策に取り組みます。
家庭、学校、企業、団体、地域社会など、あらゆる場を通じて人権教育や啓発を行います。

▽2 相談体制の充実
弁護士による法律相談など、さまざまな人権問題に迅速かつ適切に対応できるよう、各相談機関と連携や協力を図り、相談体制を充実させます。

■人権に関する市民意識調査
柏崎市第二次人権教育・啓発推進計画は、令和3(2021)年に行った「人権に関する市民意識調査」を基礎資料として策定しました。

▽今の柏崎市は、基本的人権が守られている社会だと思いますか

▽人権を侵害されたと感じたことがありますか

▽人権侵害を受けたときの対応はどうしますか?

▽人権や差別で関心のある分野を教えてください

■人権を守り、守られるために
柏崎市第二次人権教育・啓発推進計画では11の人権課題を挙げ、それぞれの課題に対して取り組みを行っています。私たちは自分の人権を守るだけではなく、自分以外の人の人権も守らなければなりません。日常の中で無意識に行っていることが、誰かの人権を侵害しているかもしれません。
柏崎市人権教育・啓発推進協議会の会長として、計画の策定に力を尽くしていただいた秋山さんに、人権を守るために私たちができることを伺いました。

●「もっと人と関わること」それが人権感覚を身に付ける第一歩
秋山正道さん
新潟工科大学 教授

▽全ての人の人権を守るために、私たち一人一人が日常の中でできることはありますか?
新型コロナウイルス感染症などの影響から、社会全体に「なるべく人と関わらない雰囲気」が広がっています。それは大人も子どもも同様です。人と一緒に何かをやるのを煩わしいと思う気持ちが、社会性を後退させています。
自分や他人の人権を守るには、人権上問題のある出来事に直面した時に「それはおかしい」と思う感性などの「人権感覚」を身に付けることが重要です。そしてそのためには、もっと人と関わることが必要です。人が集まって何かをするというチャンスをお互いに作って、一緒に楽しく活動していくことが、差別をしないことや、人権感覚を身に付けるための第一歩です。

▽計画の策定にあたり、大切にしていたことを教えてください
委員の皆さんは当事者意識を強く持ち「苦しむ人たちが生きやすくなるように」と力を尽くしてくれました。私は会長という立場で、委員の皆さんの考えをいかに施策(取り組み)につなげるかを一番大切にしていました。
計画では11の人権課題に対する取り組みを定めました。最も重視したのは、相談・支援体制の充実です。苦しんでいる人が助けを求められる体制が社会に整えられていることが何よりも大切だと考えたからです。
苦しんでいる人にとっては、相談をするのも大きなハードルです。でも、あなたの苦しみを受け止める場所があります。ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してもらえたらと思っています。また、もし悩んでいる人が身近にいたら「相談に行っておいで」と背中を押してほしいです。
「自助・共助・公助」という言葉がありますが、私はこの中で一番当たり前にあるべきなのは公助だと思っています。公的なものに守られているという意識を持ち安心して暮らせる社会があって初めて、一人一人が人権を大切にすることができると思います。

問合せ:人権啓発・男女共同参画室
【電話】20-7605【FAX】22-5904

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU