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市長随想

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新潟県柏崎市

■どっち派?
市長 櫻井雅浩

子どもの頃、夏休みの宿題、自由研究は植物採集、植物派だった。チョウやカブトムシ、クワガタを追い回す昆虫派ではなかった。
5年生の頃、胴乱を買ってもらった。採集した植物を家まで持ち帰るためのものである。そう、現在放送されているドラマでモデルとされる植物学者、牧野富太郎博士が持っているものである。大人用だったので、その当時身長150cmもなかった私は山野を引きずり、すぐに壊れた。新種の発見以前の問題である。
食事の好みで言えば、魚。サクライは弱肉強食の肉食獣だと思われているのかもしれないが(確かに時々無性に肉が食べたくなる)、自前の出刃、柳刃包丁を持ち、魚をおろす由緒正しき魚派である。学生時代、イカの塩辛を作ったほどのものである。よくある話だが、冷蔵庫に保存した残りは始末に困るほどの異臭を放ち閉口した。
30年来の内水面漁業協同組合員であり、川漁師なのだが、今月、友人に案内され、海に出る。新潟漁業協同組合柏崎支部が鯛、ヒゲソリダイに続きブランド化を目指すアラ漁に同行する。柏崎のおいしさを売り込む魚派である。
エネルギーの世界では、制限付き原発・再生可能エネルギーどっちも派である。日本のエネルギー事情、気候変動による激甚災害頻発、世界で類を見ない地震大国であること、使用済み核燃料のバックエンド問題を考えたとき、脱炭素エネルギーである原子力は制限的な利用が現実的。
しかし、そこにとどまらず、太陽光、北海道・東北洋上風力からの海底直流送電、水素エネルギーも柏崎の可能性、産業構造に組み込みたい。今年、西長鳥、鯨波で太陽光発電が始まり、安政町などで大規模蓄電池設置計画が動き出す。
ちなみに私はお酒も好き、スイーツも好き、辛党であり、甘党だ。これもどっちも派である。

『学生版 牧野日本植物図鑑』
牧野富太郎 著(北隆館)

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