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自治体の皆さまへ

市長随想

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新潟県柏崎市

■高温・高熱を考える
市長 櫻井雅浩

新型コロナウイルスに感染し、8月上旬、5日間公務を休ませていただきました。ご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。
感染2日目、熱帯夜。高熱にうなされ、立ち上がった瞬間立ちくらみがし、倒れ込みました。鼻をしたたかに打ちました。「大丈夫?鼻折れてない?救急車呼ぶ?」と別室の妻が驚く。「たぶん大丈夫」
自業自得です。鼻っ柱が強い本領は発揮されたわけですが、傷は負いました。40度を超えた体温は3日目には平温に戻り、のどの痛みも無くなりました。
3年半後の今かかるのではなく、もっと早くかかっておけば良かった、とも思えました。夏の異常高温、体の高熱。特にご高齢者にとってみればかなりの負担になるはず。聞いているのと実際に体験するのとでは格段の違いでした。罹患者のためにもっとできることが無かったのか。
3年半、市民の皆さんには最善の注意を払い、罹患防止に努めていただきました。ありがとうございました。当の私は、一応の締めと考えていたぎおんの花火で緊張が解けてしまったのかもしれません。忸怩たる思いです。
さて、この夏、初秋、気温36度、38度。どうしたものだろうか。あまりにも暑すぎる。国連のグテーレス事務総長は「The era of global warming has ended and the era of global boiling has arrived」(地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した)と語っている。

秋来ぬと目にはさやかに
見えねども風の音にぞ驚かれぬる
(藤原敏行)

百人一首に歌われてきた秋の風であるが、現代では早い時期から来襲する強烈な台風となり、野分という情緒ある言葉を誰も知らないものとなってしまうのではないか、と心配している。いずれにせよ気温、体温がその高さを争うという事態は決して見逃してはいけない異常である。

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