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歯の用心 柏崎市歯科医師会

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新潟県柏崎市

■骨吸収阻害薬の副作用、顎骨壊死(がっこつえし)
歯科と関係ないと思われがちですが、口腔周囲への副作用が心配される、骨粗しょう症に関する薬剤についてお話しします。
骨粗しょう症に対して処方される薬剤にビスフォスフォネート製剤というものがあります。この薬剤は骨粗しょう症、乳がん・前立腺がんなどの骨転移(こつてんい)、多発性骨髄腫などに投与されます。がんの骨転移による骨折・まひなどの予防や治療、骨痛の軽減、転倒による高齢者骨折の予防などに非常に有効性の高い薬剤です。
しかし、副作用で、抜歯や歯周治療、状態の悪い歯または歯周組織の炎症などをきっかけに顎骨壊死が生じることがあります。症状は、(1)痛みを伴う持続的な骨露出(2)顎が重い感じやしびれ感(3)歯茎の腫れ、歯茎から膿が出る、歯がぐらぐらするなどですが、痛みを伴わず無症状のこともあります。進行すると痛みや感染が悪化し、弱い力で顎の骨が折れたり、皮膚に穴が開いて膿が出たりします。
現在、顎骨壊死に対する有効な治療法は確立されていませんが、口腔内洗浄、抗菌薬の投与、疼痛(とうつう)管理、壊死骨の除去、顎骨切除などの治療法が推奨されています。そういった治療を必要としないためにも歯科医と処方医が綿密に連携し、ビスフォスフォネート投与前後の口腔を管理することが非常に重要です。この薬剤以外の骨吸収抑制薬でも同様の症状を起こすことが知られているため、今一度ご自身の内服薬を確認し、口腔周囲に副作用の影響がないか確認してみてはいかがでしょうか。
(日本口腔外科学会HPより一部抜粋)

問合せ:健康推進課
【電話】20-4213【FAX】22-1077

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