■田上町長 佐野 恒雄
今年の正月は、例年になく穏やかで雪もなく、どこのご家庭でも久しぶりに帰省された方達と、和やかで賑やかなお正月を迎えておられたことでしょう。
そこに突然襲ったM7.6の能登半島地震。16時10分、被災地を襲った大地震は地域をあっという間に壊滅状態ともいえる状況に、そして一瞬にして穏やかな日常の生活を奪い、住民の皆さんを不安のどん底に陥れたのです。人間の力では、どうあがいても抗えない自然の力、エネルギー、破壊力の凄まじさを、まざまざと見せつけられた思いがしました。
230名を超える実に多くの方々が亡くなられたことに対して心からご冥福をお祈りすると共に、日々報道される現地の悲惨な状況、住民の皆さんのこれからどうしたらいいのか、途方に暮れる不安なお顔を見るたびに、胸が苦しむ思いと共に一日も早く平穏な生活が戻ることを願わずにはいられません。
急遽、町としても少しでも支援できればと、役場受付、交流会館等各施設に募金箱を設置いたしました。お立ち寄りの際には、僅かでも想いを寄せていただけたらと思っています。
今回の地震は、県内でも、かなりの数の住宅被害が出ております。当町の被害は、清掃センターにおいて避雷針が折れ曲がり落下の危険性が生じた以外、現在のところ大きな被害は報告されていません。なお、清掃センターの避雷針については、修繕を完了しています。
いつ何時、大きな災害に見舞われるかもしれません。日頃から災害に備えたしっかりとした準備と心掛けをし、災害発生時には、命を守る行動をお願いいたします。
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