■田上町長 佐野 恒雄
まだまだ寒い日が続きますが、それでも少しずつ伸びる日脚に春の気配が感じられる頃となりました。
町では3月10日までの間、今年も町内各施設を会場にひな巡りが開催されています。また、道の駅たがみでは、下越地区の17の道の駅が連携し、能登半島地震の復興を支援するイベント「にいがた道の駅のひなまつり」を3月31日まで開催しています。ぜひ、この機会に各会場のひな祭りを楽しんでいただき、買い物を通して復興支援に繋げていただければと思います。
さて、地域の住民の皆さんが待ち望んでいた県央基幹病院が3月1日に開院しました。これまで、県央医療圏において、救急患者の受け入れ先がすぐには決まらないことや、4人に1人の方が新潟市や長岡市など圏外に搬送せざるを得ない現状がありましたが、県央基幹病院の開院によりそれらが大きく改善されることが期待されています。断らない救急、ER救急体制が構築され、県央基幹病院と圏内の病院が連携する事で、圏内の救急搬送の95%程度を受け入れるという、まさに「命の砦」としての役割が期待されています。
しかし、これからがスタートです。県央基幹病院は医師等の確保や、周辺病院との役割分担等、様々な課題が指摘されています。また、県央基幹病院が期待される役割を果たしていく病院になってもらうために、地域密着型病院の一つに位置付けされる県立加茂病院にも、その役割をしっかりと発揮してもらうことを期待するところです。
そのためにも、少し奢った言い方かもしれませんが、私達地域住民が、少しでもいい病院、充実した医療体制となるために、しっかりと見守り、協力していくことが重要なのではないかと考えています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>