■村の財政状況についてお知らせします
村の財政状況と各会計の決算について、条例に基づいて公表するものです。
◇各会計の決算状況
※資本的収入が資本的支出に対して不足する額7,893万円は、過年度損益勘定留保資金4,781万円及び当年度損益勘定留保資金3,112万円で補てんしました。
※資本的収入が資本的支出に対して不足する額1億1,243万円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額358万円、当年度損益勘定留保資金5,712万円及び減債積立金5,173万円で補てんしました。
◇一般会計
令和4年度の歳出総額は前年度より7億3772万円多い、61億3908万円となりました。
この大幅な増額は、公共土木施設災害復旧費2億4702万円、被災者住宅応急修理事業1億3028万円、災害ごみ処理対策費8119万円など、令和4年8月豪雨災害の復旧事業のための費用によるものです。
その他主な事業は、道の駅周辺整備事業8446万円、上関跨線橋橋梁補修事業4613万円、女川地区県営ほ場整備事業4330万円、関川中学校ランチルーム空調設備改修事業2310万円、新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金事業の一環として実施した暮らし応援商品券発行事業7450万円などです。
公債費(借金返済)は借入金の返済が進み、前年度より3520万円減の5億8658万円となりました。
歳入における自主財源(村税など)は全体の22.3%でした。前年度比0.1ポイント減で、依然として地方交付税など依存財源の割合が高い状況です。
なお、豪雨災害の復旧費用に対しては、災害の特殊事情が認められ増額となった特別交付税、国・県からの支出金と新たな借入金を充てました。よって、財政調整基金(村の財源不足を賄うための貯金)は取崩さずに決算し、残高は6億7000万円となっています。
◇特別会計・公営企業会計
国民健康保険事業特別会計では、前年度より被保険者数は減少となりましたが、保険給付費は479万円増加しました。
国民健康保険関川診療所特別会計では、患者数の増加によって診療収入が1071万円増加しました。
介護保険事業特別会計では、介護サービス受給者数の減少によって、保険給付費が3944万円減少しました。
村有温泉特別会計では、温泉使用料で賄いきれない施設管理費等に充てるため、一般会計から150万円の繰入れを行いました。
下水道事業会計では、これまでに建設費に対して借入れた借金の返済と、豪雨災害で被災した管路の修繕のために、一般会計から3億3300万円の補助金の繰入れを行いました。
簡易水道事業会計では、人口減少に伴う水道料金収入の減少のほか、豪雨災害被災世帯の水道料金減免に対して、一般会計から7700万円の補助金の繰入れを行いました。
なお、下水道事業会計、簡易水道事業会計ともに、多額の企業債償還(借金返済)が残っています。また、施設の老朽化が進んでいることから、今後多額の更新費用が見込まれ、事業の継続には今以上の一般会計からの補助が必要な状況です。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>