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健康講座(234)

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新潟県関川村

■「手術」のおはなし
県立坂町病院
手術看護認定看護師 志田寿美

みなさん、「手術」と聞くとどのようなイメージを持っていますか?
できれば手術は受けたくないですよね。そもそもなぜ手術を受けなければならないのでしょうか。たとえば、がんは進行する病気で悪いところを取り除かないとがん細胞が増え続け、健康な組織をおかしてしまいます。また、骨折した場合は骨同士をつなぎ合わせないと体の機能を回復させることができません。医師は手術に伴う合併症などのリスクに見合った治療効果が得られると考えた場合に患者さんへ説明します。そして手術を受けるかどうかを決めるのは患者さんご自身になります。
今回は、手術の気になることをQandAでおはなしします。
Q1.麻酔をするときは痛いですか?
A.麻酔は手術の内容によって選択されます。体の一部に麻酔をかけることで手術ができる場合は、麻酔の注射をして痛みをブロックします。麻酔の注射をする際はどうしても痛みを伴います。痛みを最小限にするため、細い針を使用することもあります。また、短時間で麻酔を終われるようなポイントを医師や看護師が説明し、患者さんにご協力をお願いすることもあります。
Q2.手術着が緑色なのはなぜですか?
A.色残像の現象を防ぐためです。手術中は血液や臓器など赤い色をみています。そうすると、視覚の赤色に対する反応が鈍くなり、白い壁などを見たときに、赤と反対の補色である青や緑のシミのような残像が見えます。この残像が手術に影響するのを防ぐために、緑や青の手術着を着用しています。
Q3.「メッツェン」って実際に使っているの?
A.「ブラックペアン」や「ドクターX」などの医療ドラマをご覧になった方もいると思います。医療ドラマでは医師が「メッツェン」と言うと看護師が器械を渡しているシーンをみかけます。メッツェンは組織を切ったりする「はさみ」です。実際の手術でも使用しています。

他にも「手術のことを知りたい!」と思われた方もおられると思います。手術をお受けになる方に対しては手術前に手術室看護師がお話に伺いますので、心配なことがありましたらご相談ください。
普段の生活で気になっている身体の不調はありませんか?病気の早期発見・早期治療は重症化の予防につながりますので、早めの受診をおすすめします。
日々の生活を快適にお過ごしになれるよう、ご自身のお身体と向き合ってみてはどうでしょうか。

*このコーナーへのお問い合わせは、県立坂町病院へ。

問合せ:【電話】62-3111

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