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令和6年度施政方針(5)

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新潟県関川村

◇生涯学習
生涯学習は、人が生涯にわたり学び・学習の活動を続けていくことであり、さらには、学んだ人が主役となってまわりの人や次の世代に引き継いでいくことを基本理念としています。
村では、スポーツや文化、家庭教育分野など幅広く事業を展開しているところでありますが、引き続き事業評価を行うとともに、村民ニーズに耳を傾けながら新たな事業にも鋭意取り組んでまいります。

《無駄のない行財政の運営のために》
◇職員の資質の向上
次に、無駄のない行財政の運営のための取り組みです。
健全で安定的な行財政運営を行っていくためには、職員の職務遂行能力、意欲の向上や組織力の向上が重要です。職員一人ひとりを大切にしつつ、研修への参加促進や人事評価など、職場が活性化する取組みを進めます。
また、村の将来を見据えて新たな施策の展開を図るとともに、職員の刺激になることを期待し、民間専門人材の受入れを継続します。
職員に対しては、村の10年後、20年後を具体的にイメージして施策を行ってほしいと呼びかけています。地域に根差した行政を行うため、村民の皆さんとの対話を大事にし、自ら考え、行動する職員、さらにこの地域を愛する心を忘れずに職務を全うする職員を望んでいるところです。

◇ふるさと納税
ふるさと納税につきましては、村の貴重な財源となることはもちろんのこと、返礼品などを通じて関川村と交流が始まる機会ともなります。このため、インターネットの納税サイトの窓口拡大や、村と関わり合いのある企業訪問を実施するなど、取組みを強化してまいりました。
寄附していただいた方々の思いを大切にし、寄附金を活用した施策の展開に鋭意取り組んでまいります。また、返礼品については、物産だけではなく、村での体験などをしていただくコトにも着眼し、魅力ある返礼品の開拓に努めます。

◇老朽・遊休施設対策
老朽・遊休施設対策についてです。
上下水道施設については、人口減少が料金収入の減に直結し、事業会計の経営に大きな影響を及ぼしています。施設の老朽化への対応という課題もあります。検討委員会において、その実状をご説明しながら、料金改定、施設の長寿命化等の議論を深めているところです。
遊休施設については、村民や民間企業から利用提案のある施設もありますので、工夫を凝らして施設の有効利用に努めます。また、老朽化によって利用の継続が難しい施設で緊急対応の必要があるものを優先に、むらづくり総合対策基金の活用など財源確保に努めながら施設の解体を含め、施設の整理・統合を図ってまいります。
過去に村が整備した光回線ケーブル網につきましては、維持管理経費が負担になってきたため民間事業者に無償譲渡し、村の経費抑制を図ることとしました。これからも施設の効果的な利用に努め、遊休施設や土地、初期の目的を達成した借地などの見直しを行います。

◇予算の編成方針
村の財政状況については、令和4年8月豪雨の災害復旧工事の財源として多額の村債を発行しており、令和7年度からその償還が本格的に始まります。そのため、当面、行財政運営を取り巻く環境は極めて厳しい状況が続きます。それに加え物価高の影響も顕著に表れており、経常収支比率が上昇し、年々硬直化が顕著となっています。
そのような中にあっても事業の選択と集中、事務事業の見直し、そして知恵と工夫をこらして、この難局を何としても乗り切らなければなりません。予算編成に当たりましては、災害復旧・復興事業を最優先としながらも、村の活性化に必要な投資も行いつつ、無駄のない行財政運営に努めてまいります。

《おわりに》
関川村は、昭和29年8月1日に誕生し、歴史を重ね今年70周年を迎えます。これまで村勢発展に努力されてこられた先輩諸氏、そして現在も活躍されている大勢の皆様に敬意と感謝を申し上げます。
これまでの歴史のなかで、豪雪、地震、洪水など未曾有の大災害に襲われ甚大な被害を被ってまいりましたが、村民のたゆみない努力によって困難を克服し、今日の発展をみることができます。
近年は、少子高齢社会となり、だれもが経験したことのない時代が訪れています。だからこそ、持続可能なむらづくりを後世へ継承するため英知を結集し、この困難を乗り越えなければなりません。村民の皆さんお一人おひとりが安心して未来に希望を持って暮らせることができるよう、皆さんの先頭に立ち、あらゆる施策に取り組んでまいる所存でございます。
村議会議員各位を始め、村民の皆さんのご理解ご協力をお願いし、令和6年度の施政方針説明とさせていただきます。

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