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自治体の皆さまへ

ーひきこもりーひとりひとりに合った支援を考えます

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新潟県関川村

関川村では約50人がひきこもり状態にあるといわれます。村のひきこもり相談窓口「関川村ひきこもりプロジェクトチーム」を紹介します。

■チームの役割
一つの機関では対応が難しい課題を複数の機関で補い合うことで、支援をつなぎ、広げ、必要としている方へ届ける

■ひきこもりの定義
様々な要因の結果として社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態
(厚生労働科学研究による「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」2010年)

■相談先(担当者)
関川村ひきこもり相談窓口
関川村社会福祉協議会
(新潟県岩船郡関川村大字上関522-38)
【電話】0254-64-0111【E-mail】sekishakyou@fukuseki.or.jp

■相談室
・相談は個室でプライバシーは固く守られます
・ご自宅に訪問して相談をお受けすることもできます

■相談の手順
◇まず、話しをお聞かせ下さい
〔相談(であい)〕
・初回の顔合わせ
・お困りごとの相談
・継続した面談
・専門家の助言

◇「なにが本人を悩ませているか」を考えます
〔検討(よりそい)〕
・専門家の対応策検討
・相談者さんと一緒に困りごとの整理
・自立への計画作成

◇社会参加につなげます
〔支援(つなぐ)〕
・居場所
・作業実習
・家族会

◎困ったときに頼れる人
◎落ちつける居場所
◎本人の望む福祉サービス
◎特技を活かした活動や就労

■ひきこもりって〝悪〞ですか?
ひきこもり状態(社会的孤立)にある方、そのご家族の相談援助を始めて10年が経つ。その間、数百人の方々にお会いしてきたが、僕が彼らに抱く印象は、「真面目で繊細で、とても正義感が強い」ということ。会ってみるとみんな「いい人』だ。もちろん、彼らはしばらく人と会う機会がなかったから、最初は口数が少なかったり、会える頻度が少なかったり、会えなくなる日が続いたりもする。それでも会うことを続けていると「支援する人とされる人』というよりは、共通の趣味だったり、好きなYouTuberを語り合ったりするときを一緒に過ごすことができるような関係になる。外の人との小さな関りを積み重ねて彼らは再び社会参加への道を歩んでいくし、僕もそんな姿を見るのが好きだ。
ひきこもり状態になる原因は人間関係だったり、就職活動での躓きだったり、病気だったり人それぞれの理由がある。彼らはひきこもりになることで、社会活動の中で負ってしまった傷を癒しているのだ。傷が癒える期間には個人差がある。そして、彼らは悲しみや葛藤、後悔、反省といった様々な複雑な感情を抱えながら傷が癒えるのを待っている。だから時間が掛かるのは当たり前のこと。ひきこもりは楽なことではないのだ。自分一人の力だけでは再び社会参加に向かう力を溜めることが難しい人もいる。そんなときに僕たちのような“伴走者”が必要になる。関川村では役場と社会福祉協議会が一緒になってひきこもり状態にある人の支援を始めた。「ほ~む」という居場所も出来た。誰かと話してみたい、会ってもいいかなと思ったら、ぜひ頼ってみて欲しいと思う。きっと温かい入口になってくれる。
NPO法人新潟ねっと代表理事 村山 賢[社会福祉士精神保健福祉士]

※みんなのいばしょほ~むに関しては、チラシを配布しております。

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