■地域全体で見守り「高齢者虐待」を防ぎましょう
高齢者虐待は、65歳以上の高齢者に対して次の5つのことを行うことです。
(1)身体的虐待(叩く・蹴るなど暴力を振るうこと)
(2)心理的虐待(無視、嫌がらせ等によって精神的苦痛を与えること)
(3)介護の放棄放任(介護や生活の世話を放棄すること)
(4)経済的虐待(本人の許可なくお金を使う、本人の希望する金銭の使用を制限すること)
(5)性的虐待(本人との間で合意ない性的行為をすること)
高齢者虐待は、力の強い人から弱い人に対して一方的に行う行為です。新潟県(令和5年度)の養護者による虐待は、1369件の相談があり444件の虐待を確認しました。新潟県内の虐待は多い順で身体的虐待、心理的虐待です。息子からの虐待が一番多く、次いで夫から受けることが多い結果でした。
高齢者虐待は、虐待している人は自覚があるとは限らず、気が付かないまま「高齢者のために」と思っている結果、不適切な対応になっている場合もあります。
この背景には、病気や介護に関する知識不足、介護疲れによるストレス等、介護する人が心身ともに疲労し追い詰められ、そのような要因が重なると、どこにでも起こりうる問題となります。
高齢者虐待を防ぐためには、地域全体で声掛けや見守りをすることが必要です。具体的に、高齢者や介護している家族がいたら、気にかけて声をかけ、地域から孤立しないようにすることが大切です。また、介護している人は、一人で抱え込まず、親族、地域の人、専門職に相談して介護の負担を減らしていくことが必要です。
高齢者と家族が健やかに暮らすために「助けて」と言える地域づくりが大切であり、心配なことをいつでも相談してください。
問合せ:地域包括支援センター 役場庁舎内1階
【電話】64-1473
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