■家族が増えたことでパートナーの意識も変化
―子育てをするようになって、パートナーの方との関係性も変わりましたか?
変わりました。3人目の出産のとき、夫が初めて育業をしたんです。2人目まで、予防接種や健診などはすべて私がやっていたのですが、3人目の健診を任せてみたところ、混乱しつつも何とかやってくれて。その後、「6カ月健診に行ってくるね」と夫に声をかけたら、初めて「ありがとう」と言ってくれました。その言葉を聞いて、育業の意味があったと思いましたし、私も夫を信じて任せてみようかなと思えるようになりました。
―普段どのようなルーティーンで過ごしていらっしゃいますか?
朝、夫が保育園に子どもたちを送っている間に、夕飯を作ってしまいます。そして仕事をして17時頃、保育園に子どもたちを迎えに行き、帰宅後、朝作ったご飯とおかずを温めます。夕ご飯を温めているときは「忙しい朝にご飯を作ってくれた横澤夏子、ありがとう」と、自分に感謝します。夕飯を18時頃に食べ終わったらお風呂の時間ですが、子どもたちがスムーズに入ってくれない。いろいろ試してみて、うちの子は明るい場所に集まる習慣があることに気付き、今はリビングを暗くして浴室の電気を点けると、楽しそうに明るい浴室へ向かって行くようになりました。
そして、20時には一緒に就寝。子どもに対しては、研究者になったような気持ちで、どうすればスムーズにいくか常に傾向と対策を練るようになりました。寝かしつけの時間は他のことができないので、頭の中で一日を振り返り考える絶好のチャンス。そういう風に頭を切り替えると、子どもたちが寝なくても「考え事をする時間をくれてありがとう」と心穏やかでいられます。
■本当に助かる行政のサービス
―保育園以外の時間で仕事が入った時はベビーシッターを利用されているとのことですが、利用されてみていかがですか。
区の“ベビーシッター利用支援”を使わせていただいていますが、本当にありがたいです。パートナーが忙しくて、親も遠方にいるような方にはとても助かるサービスだと思います。「自分の子どもなのに、人に頼っていいのだろうか?」と悩んでいたのですが、頼ってみると「うちの子をこんなにかわいがってくださるんだ」と気付き、他の人に頼ることの大切さを実感しました。
―その他、行政のサービスはどのようなものを使っていますか?
おむつや食事など、子育ては本当にお金がかかりますよね。生活するだけで、それこそ息をするだけでお金がどんどんかかっていくような感覚なんです。なので、それこそ東京都の“赤ちゃんファースト”や“018サポート”は、全て使わせていただき、本当に助かっています。“子育て応援とうきょうパスポート”も、協賛店で積極的に活用しています。
―“赤ちゃんファースト”のクーポンは何に使用されましたか?
第3子の時は、ベビーフードでしたね。日持ちもするし、食べる物なので絶対に必要。「こんなに食べきれるの!?」というくらい届いて、とてもありがたかったです。あとは、保湿クリームやベビーソープも。そういったケア用品のストックがあるのは心の安心につながるし、買うと高い物なので助かりました。
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