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自治体の皆さまへ

叶えたい!を支えたい「東京」での子育て(3)

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東京都 クリエイティブ・コモンズ

■親子でいろんな世界を見てこようって気持ち。

―今、お子さん3人とも保育園に通われていますが、もともと保育園に通わせるご予定でしたか?

そうですね。最初は子どもに対して申し訳ないなという気持ちもありました。でも子育ての専門家の方から「(保育園へは)親以外の大人の方にかわいがられる練習をしに行ってるんですよ」と言われて、ちょっと肩の荷が下りました。じゃあ親も子もいろんな世界を見てこようっていう気持ちで、預かってもらっています。

―保育園には楽しく通っていらっしゃいますか?

はい!もちろん、行きたくないってときもありますけど、家でできない経験をさせてもらっているという気持ちです。担任の先生がする長女の物まねがすごく面白かったりとか。今まで夫としか共有できなかった子どもの「あるある話」を保育園の先生ともできるので、子育ての輪が広がったことが嬉しくて。それに保育園の先生に相談するとプロの答えが返ってくるので、私にとっては娘の専門家が増えた感じがしてありがたい存在です。
今、通わせている保育園では、泥んこ遊びや裸足で園庭を走り回ったりするんです。最初は汚れるからイヤって言っていた子どもたちも今では裸足で走り回っています。心なしか風邪もひかなくなった気も…。自然との共存じゃないですけど、暑いとか寒いとかを身体で感じることって大事だなと。それを保育園でやってもらえるので、ありがたいです。

―都内の保育園や幼稚園で“とうきょう すくわくプログラム”の実施園を増やそうとしているのですが、ご存じでしたか?

先日初めて知りました。まさに“令和の子育て”という印象で、私の時代にはなかったことを東京都がやってくれているのは素直に嬉しいです。特に、自己肯定感や思いやりといった非認知能力を伸ばすプログラムは、特定の園のみで行うというイメージを持っていました。
子どもが率先して学び、創造力を高められるプログラムを都が広げてくれることは、親としても嬉しいですし、子どもも絶対に楽しめると思うので、良いことはもっと広がっていくといいなと感じています。

■子どもたちのためにより良い未来に向けて

―東京で子育てをしていて「意外に優しい人が多いな」と感じたことなどありますか。

外でご飯を食べている時に、長女が隣の女性のことをじーっと見ていたんです。あまりに見るものだから、「こっちを見て食べなさい」と注意しながら、他の2人にも食べさせてバタバタしていたんです。すると、その女性が帰る時に、「すごく元気をもらったわ」と言ってくださったんです。え!元気をもらった!? ただただ騒がしくてすみませんって感じだったのに、その一言に逆に自分が元気をもらえました。何てあったかい社会なんだろうって。
ほかにも、子どもが騒いでいたら、パックンチョの折り紙をくれる方がいたりとか。うるさいって思われてる、どうしようっていう思考回路になることが私は多いのですが、笑顔で手を振ってもらえることも多く、周りは優しかった。そういうことも子育てをしていないと知らない世界の一面なんですね。逆に私の方がとげとげしくしていたり、周りをとげとげな世界だと思っていたのかもしれなくて。柔らかい、まあるい世界なのかなと思ったら、東京ってすごくいい街だと思いますね。

―最後に読者の皆さんに、メッセージをお願いします。

私自身は甘える力が足りなくて、最初はなかなか他の人に頼れなかったのですが、周りをよく見てみると、差し伸べられている手はたくさんありました。ぜひその手を取って、頼ってみてください。

すくわくプログラムの詳しい情報は8面へ

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