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さまざまな人が暮らす「東京」バリアフリーを考える(3)

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東京都 クリエイティブ・コモンズ

■心のバリアフリーを知る
「バリアフリー」は、施設のバリアフリーなど、目に見えるバリアを取り除くことだけではありません。「障害のある人のことは考えていなかった」「外国人が分からないのは仕方ない」といった意識や思い込みなど「心のバリア」を解消することも重要です。

●次のような場面を見かけたことはありませんか?
▽満員電車の中で車椅子の人が困っていたように見えた
▽エレベーターに並んでいたら自分の後ろにベビーカー利用者が待っていた

左のようなケースも実はバリアになっています。バリアを無くすためには、私たちの意識を改め、そのことを行動で示す必要があります。しかし、調査結果では、多くの人が手助けが必要な場面に気付いているものの、積極的に声かけをする人は一部となっています。

●心のバリアフリーに関する意識調査
▽あなたは、左のイラストのような困っている人を見かけることはありますか?

「よく見かける」「たまに見かける」約8割

▽見かけた時にどうしますか?
・「積極的に本人に声をかけ、手助けする」約2割
・「しばらく様子を見る」「何もしない」約3割

▽「しばらく様子を見る」「何もしない」理由
・どうしていいか分からないから 40.0%
・関わるとかえって悪い状態になるから 10.5%
・恥ずかしいから 7.7%
・関わるのが面倒だから 7.7%
・本人が自分で解決すべきだから 2.3%

もし困っている方が自分の家族や友人だったらどうでしょう?
少しだけ勇気を出して声をかけてみませんか?
それが「心のバリアフリー」へとつながっていきます。

■心のバリアフリー 今すぐ実践!3つのポイント
困っている人がいることに気付いたり、バリアに対する正しい理解が進んでも、行動で表さなければ、人には伝わりません。「心のバリアフリー」の実践に向けて、3つのポイントをご紹介します!

●なぜバリアが作られるのかを理解する
「障害のある人や外国人のことは考えていなかった」などの意識や思い込みからバリアは作り出されます。このように人間関係や社会によってバリアが作られていることを理解しましょう。

▽理解するポイント
・さまざまな人々が共に暮らしていることを意識する
・自分にとってのバリアが何かを考える
・違いを尊重し、相手の身になって考える

●コミュニケーションをとる
バリアで支障を受けている人とコミュニケーションをとり、意向を確認することは、その人の意思を尊重することでもあります。相手に応じて身振りを用いるなど工夫して伝えてみましょう。

▽コミュニケーションのポイント
・遠慮せず声をかける。断られても気にしない
・見ることが困難な人には、正面または横から声をかける
・聞くことが困難だと分かった場合は、メモを書いたりして伝えてみる

●適切な配慮を行う
自分にできる具体的な行動を行います。周囲の人に協力を求めることもあるかもしれませんが、大切なのは困っている人がバリアを解消し、希望する活動を行える状況にすることです。

▽配慮を行うポイント
・ベビーカーや車椅子利用者にエレベーターを譲る
・電車やバスなどで年配の人やマタニティマークを着けた人などに席を譲る
・荷物を持っている乳幼児連れの人をサポートする

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