◇住 子育ても、仕事も、背伸びすることなく自然体で
・栗栖 佳代さん 東大和市
――実際に住んで感じた多摩エリア、東大和市の魅力は?
東大和市に家を購入したのですが、温かい人が多いのと、背伸びすることなく自然体でいられるのが魅力です。多摩モノレールに乗れば10分くらいで立川市に行けるので、買い物もしやすいですし、緑も多い。少し歩けばカブトムシが捕れるような自然の中で、幼い子供の子育てができたのは恵まれていましたね。また狭山公園や東大和南公園など大きな公園もあり、さまざまな世代の人が集まって交流の場になっているのも良かったです。今は子供も大きくなり、サッカーをやっているのですが、試合で都心に行くのも、アクセスがいいので不便さは感じていないようです。私も月に数回都心に行きますが、アウトプットは地元で、インプットは都心でという生活ができています。あとは、多摩の野菜は本当に美味しい。
――経営されている「クリカ食堂」でも使っていますか?
はい、冬に販売するネギ味噌クリームチーズというベーグルに、市内の契約農家さんから仕入れたネギを使っています。美味しくてみずみずしい新鮮な野菜が買えるのは、健康的ですし食卓が豊かになるので、これも多摩エリアの良さの一つですね。今後も多摩で少しでも多くの人々と関わりながら暮らしていきたいです。
◇住 今の仕事を継続しながら、住環境を変えられる
・清田 直博さん 檜原村
――檜原村の住み心地はいかがですか?
すごく良いです。移住前は世田谷に住んでいたのですが、子供を自然の中で育てたいという思いと、でも都心の仕事も続けたいと思っていた時にご縁があったのが檜原村でした。多摩の魅力は、都心部の人間関係や仕事を継続しながら住環境を大きく変えられる、東京のいいとこ取りができるところでしょうか。
――お住まいにもこだわりがあるのですか?
広い敷地の古民家に住みたいという思いがあり、定住促進空き家活用事業なども活用し、空き家を購入・改修しました。築100年以上で独特の暗さがあったので、天井も壁も床もすべて抜いて大きなワンルームにしたら、2階のサッシから光が入ってすごく明るくなりました。床を土間にしたことで段差がなくなり、子供が走り回って遊べるので良かったです。僕は、縁側で四季を感じる時間が好きです。改修に当たっての補助金制度にはとても助けられました。
――檜原村ではどのようなお仕事、活動をしていますか?
滞在型のコワーキングスペースを運営しています。都心からのテレワークやワーケーションの受け皿となる場所としてだけでなく、地元の人との交流を通して、人と情報が集まる場所になればと始めました。利用者の中には移住を決めた方もいます。地域交流ワ―ケーション体験ツアーなども行っていますので、ぜひ足を運んで地域の皆さんと実際に交流してみてください。
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