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東京の風土と歴史の中で育まれ、職人の匠の技によって磨かれ、受け継がれてきた「東京の伝統工芸品」。その手作りの素朴な味わい、親しみやすさは、私たちの暮らしに潤いを与えてくれます。
今号では、東京の伝統工芸品をご紹介します。
■「伝統工芸品」は昔の生活必需品!?
長い歴史の中に息づいている「伝統工芸品」。その多くは昔の生活必需品として、生活に根ざしたものの中から生まれてきました。
機能性の向上とともに、美しさを追求する中で生活用品としての価値を高め、長い年月をかけて継続的に作られてきた伝統工芸品は、地域の文化を担う役割を果たしています。
■職人の技に触れてみませんか?
伝統工芸品の製造工程は千差万別!
自宅を作業場にして一人で作っている場合もあれば、何人もの職人を抱え、大きな工房で製作している伝統工芸もあります。
「東京都伝統工芸士会」では、見学・体験できる工房等をご案内しています。興味のある方はぜひご覧ください。
詳細はこちら
※二次元コードは本紙をご覧ください。
■使うほどに愛着が増す工芸品
品質が高く優れた機能性を持つ伝統工芸品は、世代を超えて長く使い続けることができます。また、使うほどに味が出て魅力的になるなど、経年変化を楽しむことができます。
◇いぶし銀といわれる風合いを生む「東京銀器」
銀器の魅力の一つは、使い手が育てていける点です。
お祝いに用いられる銀杯やベビースプーン、日常使いも可能な急須やコップなど、使い続けるほどに重厚な輝きを増す銀器は多くの人々を魅了し続けています。
・東京は銀器の主要な産地
◇手入れをしながら長く使用できる「東京三味線」
職人は、奏者の技量や好みに合わせて素材を選び、オーダーメイドの三味線を作ります。
長年使用していると摩耗するなど手入れが必要になりますが、修理をしていつまでも使用できます。
・天然素材
・破損しても修復可能
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