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〔中央区民文化財〕新たに2件を登録

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東京都中央区

区では、郷土の文化財として保護する必要があると認めたものを「中央区民文化財」として登録し、区民文化財の中から特に重要なものを「中央区指定文化財」として指定しています。令和5年度は4月1日付で、2件を登録し、「中央区民文化財」は、指定7件、登録105件になりました。

■関東大震災避難記念碑(かんとうだいしんさいひなんきねんひ)
(登録番号106号)
登録種別:中央区民有形文化財歴史資料
所在地:日本橋浜町二丁目57番先

◆概要
本資料は、大正12年に発生した関東大震災の際に、新大橋が焼け落ちることなく、橋上に避難した人々を救ったことを記念して、昭和8年に建立された石碑を昭和39年に再建立したものです。
表面には伯爵有馬頼寧(ありまよりやす)が揮毫(ぎこう)した「避難記念」の篆額(てんがく)と建立の由来に関する碑文が、裏面には300人を超える寄付者の名前が刻まれています。
刻まれた寄付者の多くは当時日本橋地域に住んでいたさまざまな職種の人々です。
現在の石碑は、裏面の記録や過去の写真との比較から、昭和39年に再建立したものと思われます。碑文内容が建立当初(昭和8年)のものを踏襲しており、再建立から60年近くが経過している点から、震災時の具体的な出来事を記録した歴史的価値の高い資料といえます。

■佃島旧名主森家及び関係資料(登録番号107号)
登録種別:中央区民有形文化財歴史資料
所在地:新富一丁目13番14号中央区立郷土資料館

◆概要
佃島の始まりは、摂津国(現在の大阪府の一部)の漁民が江戸へやってきたことに端を発しています。佃島旧名主森家および関係資料は、佃島の名主を代々務めた一族である森家に伝来したもので、江戸時代中期から昭和中期までの資料類となっています。その内容は、系図や由緒書など、一族全体に関わる文書や記録類、佃島の土地に関する文書や絵図、森家に関連した写真や勲章ならびに印鑑などに大別できます。
本資料群は、佃島において名主役を務めた佃忠兵衛を初代とする佃島の名主伝来のさまざまな資料で構成されています。
特にこれらの資料は、佃忠兵衛が名主となって以来、明治2年まで、13代にわたり佃島の名主役を継承してきた家に伝来する極めて希少な歴史資料といえます。

問合せ:郷土資料館
【電話】3551-2167

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