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防災特集~地震に備えて「いま」から始める防災対策~

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東京都中央区

大地震から自身や家族、従業員の命を守るためには、電気・ガス・水道などのライフラインやエレベーターの停止に備え、飲料水や食料などの備蓄、家具類やオフィス機器の転倒・落下・移動防止などの安全対策に取り組むことが重要です。
1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、道路の寸断により救援物資の輸送が滞りました。また、長引く断水によりトイレの問題が被災者の健康面にも大きな影響を及ぼしました。被害を最小限に抑えるため、また安心して避難生活を送るために、地震に備えて「いま」から防災対策を始めましょう。

■連絡手段を複数確保しましょう
・災害用伝言ダイヤル(171)
・災害用伝言板(web171)
・SNS(X(旧Twitter)、Facebook、LINEなど)
・Googleパーソンファインダー

■災害時は携帯トイレ・簡易トイレを使用しましょう
災害時には、排水管の損傷などによりトイレが使用できなくなる恐れがあります。排水管が損傷した状態で水を流してしまうと、詰まったり、汚水が逆流することがあるため、安全が確認できるまでは携帯トイレ・簡易トイレを使用しましょう。

○携帯トイレ・簡易トイレの使用方法
(1)便座に便袋をかぶせて使用する。
(2)使用後、便袋に凝固剤を入れて、空気を抜き、口をしっかり結ぶ。
(3)便袋をごみ袋にまとめ、新聞紙などの可燃物を入れて、ごみの収集が再開するまでの間ベランダなどで保管する。

■中央区防災マップアプリで情報を取得しましょう
避難所となる防災拠点や帰宅困難者一時滞在施設への経路案内や開設状況、鉄道の運行情報などをお知らせするアプリです。日頃からの防災対策に役立つパンフレットも掲載しています。その他、災害時の安否確認や情報収集に役立ちますので、ぜひご活用ください。

■エレベーターの地震対策を確認しましょう
○防災キャビネット
大地震発生時には、エレベーターの閉じ込め救出や運転復旧にかなりの時間を要することが想定されます。エレベーターの閉じ込めに備えて、飲料水や携帯トイレ・簡易トイレなどを備蓄した防災キャビネットの設置が有効です。
・エレベーターの停止時は、閉じ込めの救出を最優先とし、病院や公共性の高い建物などを優先的に復旧します。そのため、複数のエレベーターが設置されている建物では、復旧が1台となる場合があります。

■家庭の防災対策~在宅避難への備え~
○災害時の避難行動
・大地震が発生した際、危険な場所からは必ず避難してください。
・区では自宅で安全が確保できる場合には、住み慣れた自宅での生活を続ける「在宅避難」を推奨しています。また、避難先として、避難所だけでなく安全な親戚や知人宅への「分散避難」もご検討ください。

○備蓄
災害時でも自宅での生活が続けられるよう、最低3日分(推奨1週間分)の飲料水や食料、携帯トイレ・簡易トイレなどを備蓄しましょう(別表1)。
また、寒さ・暑さ対策など発災時期を想定した備蓄や、液体ミルク・生理用品・薬など個人の状況に応じた備蓄をすることも大切です。
日常生活で欠かせないものは、災害時にも必要となります。備蓄内容をしっかりと確認しましょう。

別表1

・日頃から食べ慣れているものや使い慣れているものを少し多めに購入しておく「日常備蓄」を推奨しています。

○安全対策
・背の高い家具や棚を固定する。
・棚の扉に止め金具を付ける。
・ガラスに飛散防止フィルムを貼る。
・寝室にはできるだけ家具を置かないようにする。家具を置く場合はなるべく背の低い家具を置き、転倒防止対策をする。
・部屋の出入り口や火気の付近に大型の家具や家電を置かない。

■事業所の防災対策~自社にとどまるための備え~
○一斉帰宅の抑制
大地震発生時に大勢の人が一斉に帰宅すると、救助・救命活動の妨げや余震などによる二次被害に巻き込まれる可能性もあり大変危険です。
むやみに移動を開始せず、安全を確認した上でオフィス内や外出先で待機してください。

○備蓄
・従業員がオフィス内にとどまれるよう、最低3日分の飲料水や食料、携帯トイレ・簡易トイレなどを備蓄しましょう。
・従業員の備蓄に加えて、施設利用者などの備蓄も行いましょう(別表2)。

別表2

・エレベーターの停止に備えて、備蓄品の保管場所を分散しましょう。
・倉庫がない場合は、オフィスのキャビネットや棚などを活用しましょう。

○安全対策
キャビネット・棚
・壁や床にL字金具などでしっかり固定する。
・高さが同じキャビネットは、上部をつないで固定する。

OA機器
キャスター付きの機器は、移動・転倒防止器具を取り付ける。

机の上
パソコンなどは、転倒防止ストラップや粘着マットなどで固定する。

窓ガラス
ガラスに飛散防止フィルムを貼る。

○帰宅困難者支援施設運営協議会の会員募集
区内事業者が中心となって帰宅困難者対策に取り組む「帰宅困難者支援施設運営協議会」の会員を募集しています。

○帰宅困難者一時滞在施設の募集
大地震発生時に帰宅困難者の受け入れにご協力いただける区内事業者を募集しています。
・帰宅困難者対策や事業所防災に関心がある方は、お気軽に問合せ先へお問い合わせください。
・詳しくは、区【HP】をご覧ください。

問合せ:防災危機管理課防災危機管理担当
【電話】3546-5510

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