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中央区民文化財 新たに1件を登録

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東京都中央区

区では、郷土の文化財として保護する必要があると認めたものを「中央区民文化財」として登録し、区民文化財の中から特に重要なものを「中央区指定文化財」として指定しています。新たに4月1日付で1件を登録し、「中央区民文化財」は、指定7件、登録106件になりました。

◆額縁商(がくぶちしょう)八咫家(やたや)の看板(かんばん)
(登録番号108号)
登録種別:中央区民有形文化財 歴史資料
所在地:新富一丁目13番14号 中央区立郷土資料館
所有者:中央区

▽概要
本資料は、明治中期に銀座四丁目7番地付近(現銀座四丁目5番11号付近)で創業し、額縁商を営んでいた八咫家の看板です。看板は昭和10年代に製作したとされており、板面には特色あるレタリング文字により、店舗名「八咫家」、創業年「創業明治二十八年」、店の標語がラテン語で「ARS VITA EST VITA ARS EST(芸術は人生なり、人生は芸術なり)」と彫られています。
多数の木材を寄せて製作されており、看板の作りとしては珍しいものです。全面には茶色の塗料、文字には黒色の塗料が塗られており、雲が涌き渦巻くような意匠など独自の表現が特徴的なものです。
八咫家は、三種の神器である八咫鏡にあやかった屋号で、創業以来、オーダーメイドの額縁商として銀座の地で移転しながら店舗を構えていましたが、平成17年(2005)に中央区から転出しました(現在は廃業)。
八咫家は、明治中期以降、銀座地区では最も長く営業してきた高名な額縁商であり、顧客だった著名人や芸術家・文化人なども多く、文化・芸術活動に深く関わる店舗でした。
本資料は、銀座地区で営まれてきた額縁商の歴史の一端を垣間見ることができる貴重なものです。

問合せ:郷土資料館
【電話】3551-2167

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