区長 酒井直人
2024年の干支は、甲辰(きのえたつ)。「物事が成長、発展し、形を成す、将来の大望をかなえるための準備が整う年」とも言われています。
昨年、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが「5類」に移行され、新たな局面を迎えたものの、ウクライナ危機を発端とした物価の急激な高騰は依然として続いています。
こうした社会不安から、区民のみなさんが安心して生活できる環境を取り戻すのは喫緊の課題であるため、区民生活に基軸を置いたサービスを展開するとともに、必要な物価高騰対策を講じてまいります。
そして、区の基本計画を推進するため、計画後期に当たる2023年度から2025年度までの取り組みを具体化した中野区実施計画を策定します。三つの重点プロジェクトである、子育て先進区の実現、地域包括ケア体制の実現、活力ある持続可能なまちの実現に向けた取り組みを着実に行ってまいります。
本年5月初旬、いよいよ約50年ぶりに中野区役所が新庁舎へ移転します。区民のみなさんに対するサービスや職員の働き方も大きな転換期を迎えることとなります。
新庁舎移転を契機として、区民のみなさんの利便性を向上するため、来庁者が手続きを行う場合、四つのない(迷わない、待たない、動かない、書かない)と二つのレス(キャッシュレス、タッチレス)により、速やかに、かつスムーズに手続きを済ますことができる窓口を実現していく考えです。
また、新庁舎1階は、地域活動を始め文化·芸術などの情報発信機能を備えた、区民のみなさんが共創する場としての活用を図っていきます。
「つながる はじまる なかの」のまちの実現に向けて、これからも区民のみなさんとの対話を基本として、区政運営に全力を尽くしてまいります。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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