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自治体の皆さまへ

認知症とともに、自分らしく暮らし続けるために 認知症コラムNo.5

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東京都八丈町

認知症は誰にでも発症する可能性のある病気です。認知症について正しく理解し、地域ぐるみであたたかく見守り、認知症の方やその家族を支えましょう。

■難聴になると認知症のリスクが高くなる!?
2017年7月、国際アルツハイマー病会議(AAIC)において、「難聴」は「高血圧」「肥満」「糖尿病」などと共に認知症の危険因子の一つに挙げられました。

▽加齢性(老人性)難聴とは
加齢性の難聴は、一般的に高い音から聞こえにくくなると言われています。そのため、会話の中でも子音が聞こえづらくなり、「さとうさん」と「かとうさん」や、「いちじ」と「しちじ」を聞き間違えたり、聞き分けるのが難しくなったりすることがあります。聴力低下は、徐々に起こるため自分では気づきにくい、というのも加齢性難聴の特徴です。

▽「難聴」が認知症に繋がる理由
(1)脳の活動が減る
五感のうち「音」の情報が脳に入りにくくなるため、そのぶん脳が使われなくなるからです。難聴により「音の情報自体が入ってこない」ことで、脳の活動そのものが低下し、認知機能に影響を与えると考えられています。

(2)コミュニケーションが減る
耳の聞こえが悪い人は他者とのコミュニケーションが減りがちだからです。難聴になると会話が消極的になり、社会活動の範囲も減少し、活発な脳の活動を促すコミュニケーション機会が減ってしまいます。
さらに、難聴がもたらすコミュニケーション機会の減少が「認知症」リスクを高めるだけでなく、「うつ」や「フレイル」につながることも懸念されています。

▽「よい聞こえ」が認知症予防につながる
認知症予防のためには、若いうちから難聴にならないように配慮し、もし聞こえが悪くなったら早めに補聴器を使うなどの対策をしましょう。適切な「聞こえ」を維持して脳を活性化し、さらに家族や友人とのコミュニケーションを楽しんでいれば、認知症を予防したり、発症を遅らせる可能性が高くなります。そして聞こえにくさを感じたらそのままにせず、耳鼻科など病院に相談しましょう。

高齢福祉係(地域包括支援センター)では電話や訪問による「もの忘れ・認知症相談」を行っています。もの忘れや認知症のこと以外でも、介護のことで聞いて欲しいなどお気軽にご相談ください。

問い合わせ:福祉健康課高齢福祉係(地域包括支援センター)
【電話】9-5670

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