皆さんに納めていただいた大切な税金などがどのように使われたのか、その概要をお知らせします。
■令和5年度の決算状況
令和5年度一般会計決算は、歳入109億1,454万3千円、歳出105億7,816万7千円で、差引3億3,637万6千円を令和6年度に繰り越しました。
八丈町の財政は、国や都の補助金・交付金に依存するところが大きく、自主財源である町税は9億2,101万円で、歳入決算に占める割合は8.4パーセントとなっています。
皆さんに納めていただいた税金は、地方交付税などとともに町の貴重な一般財源となり、国や都の補助金などと合わせて、さまざまな事業に役立っています。
そのほか、皆さんに負担していただく保育料、学校給食費、住宅使用料、温泉入浴料などは、それぞれの運営経費に充てられています。
投資的事業の決算額は38億1,191万1千円となりました。この財源には、国や都の補助金などを17億3,825万6千円、町債を10億6,270万円、繰越明許費繰越金など7億9,943万8千円、残りの2億1,151万7千円は一般財源を充てています。
このほか、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金及び物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金7,299万6千円を活用し、水道料金補助、学校給食費補助を実施しました。加えて、1億2,352万円を活用し、非課税世帯などに対して給付金の支給を行いました。
また、雇用拡充、福祉、産業・観光の振興、社会教育関係などのため、各団体や事業に対し補助をしています。主なものは、社会福祉協議会やシルバー人材センターの運営費、ボランティアまちづくり推進費、心身障害者日中活動系サービス推進費、島嶼漁業無線協同組合の運営費、出産祝金、老人クラブ、花いっぱい運動、商工会・観光協会の事務費、島外医療機関の通院補助、八丈島体育協会の事業、文化協会の事業、小中学校修学旅行への補助など合計3億1,425万8千円を補助しています。
町で行っている各事業に対しても、国民健康保険事業へ9,812万円、介護保険事業へ1億7,913万8千円、後期高齢者医療事業へ1億2,890万8千円、病院事業へ5億49万円、水道事業へ6,403万円、バス事業へ1億7,400万円、浄化槽設置管理事業へ2,760万7千円の繰出・出資を行っています。
■歳入の用語
町税:皆さんが町に納めた税金(町民税、固定資産税、軽自動車税、町たばこ税など)
地方譲与税:自動車重量税などの一部で、もともと納めるべきものを、国税として徴収し、町へ譲与されたお金
法人事業税交付金:法人事業税の一部から、町へ交付されたお金
環境性能割交付金:自動車税環境性能割の一部から、町へ交付されたお金
地方消費税交付金:国が徴収した消費税のなかから、町へ交付されたお金
地方交付税:所得税など国が徴収した税金のなかから、町の財政需要の状況に応じて交付されたお金
分担金・負担金:特定の利益を受けた人から徴収したお金
国庫・都支出金:事業など特定の目的の財源として、国や都から交付されたお金
繰入金:積立金の取り崩し、または特別会計から繰り入れたお金
町債:財源不足を補うために、国や都および金融機関などから借り入れたお金
その他:財産収入、寄附金、繰越金、諸収入、標記されていない国からの交付金など
■歳出の用語
議会費:議会活動のために使ったお金
総務費:町の全般的な管理事務、財産の管理、課税徴収、選挙、統計など総括的な事務に使ったお金
民生費:高齢者、身障者、幼児など福祉全般の事務・事業に使ったお金
衛生費:検診事業、ごみ処理、温泉の管理など健康で衛生的な生活のために使ったお金
労働費:コミュニティセンターの運営のために使ったお金
農林水産業費:農業施設・漁業施設の整備など産業振興のために使ったお金
商工費:商工業の振興、観光誘致、イベントの開催、物流センターの運営などのために使ったお金
土木費:道路や公営住宅の建設・管理などに使ったお金
消防費:救急業務・消防施設の整備・消防団活動のために使ったお金
教育費:小中学校運営の費用や、公民館、図書館、資料館など教育全般の事務・事業に使ったお金
災害復旧費:大雨・台風などの災害復旧のために使ったお金
公債費:町債を返還するために支払ったお金
諸支出金:バス事業への補助や土地の購入のために使ったお金
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