■日本遺産とともに未来へつなぐ物語
八王子市長 石森孝志(たかゆき)
11月4・5日の二日間にわたり「日本遺産フェスティバルin桑都(そうと)・八王子」がいよいよ開催されます。開催自治体の市長として、また日本遺産連盟会長として、この一大イベントの開催を迎えられることを大変嬉しく思います。
浅川を 渡れば富士の 雪白く
桑の都に 青嵐吹く
平安時代に西行(さいぎょう)法師が詠(よ)んだと言われる和歌が、江戸時代後期の随筆に記録されており、一面に桑畑が広がる八王子の様子が伝えられています。絹産業や機織りとともに培われた技術と、人々の交流、受け継がれた伝統・文化は「霊気満山(れいきまんざん) 高尾山(たかおさん)~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」という物語にまとめられ、都内唯一の日本遺産として認定されるに至りました。
そして、本市と同様に文化庁から認定された全国104の物語が、ここ八王子に集結します。本市の歴史、伝統・文化はもちろんのこと、各地の多種多様な物語に触れることができる大変貴重な機会です。当日は山車(だし)やお囃子(はやし)、キッチンカーなども並びます。本市を訪れる皆さんとともに、是非お楽しみください。
このフェスティバルは、本市の魅力を全国にPRするとともに、これからも続く八王子の物語を未来へ伝えていく新たなステージへの第一歩です。一人でも多くの皆さんに足を運んでいただきたいと思います。
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