八王子市長 初宿(しやけ)和夫
■今こそ防災意識を高めて
先月、八王子城を築城した北条氏照(うじてる)の縁で姉妹都市の「小田原北條五代祭り」と「寄居北條まつり」に八王子市民の皆様とともに参加しました。戦国武将の北条氏照は横笛の名手であり、獅子舞を好んだなどの逸話も残っており、桑都(そうと)文化の魅力的で豊かな一面を感じました。
五月雨(さみだれ)に潤う時期に入るのに合わせ、先日、台風第19号による被害と対応をまとめた「令和元年東日本台風 八王子の記録」を読み返しました。当時の八王子市では、統計開始以来の記録的な大雨となり、山間部だけではなく多摩ニュータウン地域など市内各地で大きな被害が発生しました。
この記録には、「災害から命を守るためには、的確なタイミングで避難に関する情報を市から発令すること、また、市民の皆様が日頃から地域の危険性を把握し、自らの判断により避難行動をとることが重要であるとの認識が改めて広く共有された」と残されています。
暦上の今年の梅雨入りは6月10日ですが、今月から出水期に入りますので、本紙も「土砂災害防止・浸水対策強化月間」を特集しました。災害への備えの確認にぜひお役立てください。
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