■誰もが活躍できる社会を“家事”や“育児”から考えてみませんか
6月23~29日は「男女共同参画週間」です。今年の標語は「だれもがどれも選べる社会に」。近年、働き方や暮らし方が多様化し、共働き世帯が増加する中、家庭と仕事のバランスをとるためには、家事・育児をパートナーと協力し合うことが大切です。すべての人が性別にかかわりなく、自分らしく暮らすことができる社会の実現に向けて、身近なところから考えてみましょう。
◆家事や育児は女性に偏りがち?
都の調査では、1日のうち家事や育児に充てる時間は、男性に比べて女性の方が5時間20分も多いことがわかっています。「家事」には、ごみ箱にごみ袋を付ける、トイレットペーパーを替える、など小さくて気づきにくい「見えない家事」もたくさん存在しています。
出典:東京都生活文化局「令和3年度男性の家事・育児参画状況実態調査」より
◆それ、無意識の思い込みかも…
・男性は仕事をして家計を支えるべき
・料理や掃除は女性のほうが得意
・子どもの世話はお母さんでないと難しい
無意識に持っている偏見や思い込み=アンコンシャス・バイアス
当たり前だと感じている思い込みに気づくことがこれからの行動を変えるきっかけに
◆「得意」を活かした家事分担で支え合いの家庭に
◇家庭と仕事の両立のコツを聞いてみました
私自身、共働き世帯ということや、積極的に家事を行っていた祖父の姿を見て育ったこともあり、家事を分担することに抵抗はありませんでした。でも、子どもが生まれて育児休業を取得する時に、取引先の方から「旦那さんが休んで何するの?」と何気なく聞かれたときは少し驚きましたね(笑)
妻と家事について話し合った際に大切にしたのは、お互いの得意・不得意を理解し、補い合うこと。料理が好きな妻は調理を、代わりに私は洗い物を担当しています。
仕事が忙しくて平日の家事が疎おろそかになることもあります。そんな時は休日にリカバリーし、平日頑張ってくれた妻が一人の時間を過ごせるよう工夫しています。休日に子どもを連れて市の「子育てひろば」に行くと、ママよりパパの方が多いなんてこともあるんですよ。
性別に関係なく、それぞれの好きや得意に目を向けることが、家事分担の第一歩だと感じます。家事や育児を助け合いながら行うことで、私も妻も、家庭と仕事をバランスよく両立できています。
◆ワンポイント! ちょっとした工夫で日頃の家事負担を軽減
▽家事や時間の使い方を見える化
日々の家事や時間の使い方などを書き出してみると、整理しやすくなります。内閣府が公開しているシートを活用してみるのもおすすめです。※本紙の二次元コードからダウンロードできます。
▽便利家電や作り置きで効率化・時短化
お掃除ロボットなどの便利家電やネットスーパーをうまく活用することで、時間や手間を省くことができます。また、週末に野菜のカットなどの下ごしらえをしておけば、平日の調理がラクに。
問合せ:男女共同参画課
【電話】648・2230【FAX】644・3910
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