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わたしのせんとうとまち(1)

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東京都北区

■銭湯へ行こう!滝野川界隈の銭湯
北区全域では23軒の銭湯が現役営業中。どこも店主のこだわりが詰まった個性的で味わい深い銭湯です。多くの銭湯が井戸水を使い、中には今でも薪で湯を沸かす銭湯も。銭湯によっては日替わり薬湯やサウナ・露天風呂なども充実。ぜひご近所の銭湯へ、足を運んでみてください!
区内一律:
・大人520円
・中人(小学生)200円
・小人(未就学児)100円

東京都浴場組合「東京銭湯マップ」北区の銭湯(本紙3ページの二次元コード参照)
東京都北区浴場組合公式X(旧twitter):@kita_sento

◇滝野川稲荷湯〔江戸時代の『湯屋コミュニティ』を体験〕
戦火を免れ、昔ながらの路地を残す種子屋街道。その中核をなす「滝野川稲荷湯」の5代目女将、土本公子さんによれば、創業は1913年。建物は1930年に建てられた。富士山のペンキ絵、毎年入れ替える木桶など情緒満点だ。そのため、「(一社)せんとうとまち」のサポートで隣にある長屋と共に2019年には国の登録有形文化財になった。さらに、米国のワールド・モニュメント財団とアメリカン・エキスプレスの支援の下、修復・再生され、長屋は、湯上り一杯ができる「まちの湯上がり処」としてオープンしている(金~日曜 午後4時~8時)。あわせて立ち寄ってみては。
《DATA》
アクセス:滝野川6-27-14(JR埼京線「板橋駅」、都営三田線「西巣鴨駅」から徒歩7分)
営業時間:午後3時~午前0時30分
定休日:水曜(月1回連休あり)
番台、薬湯、あつ湯の浴槽、ぬる湯の浴槽(41度以下)、ペンキ絵、ランドリー、駐車場(無料)

◇えびす湯〔古き良き銭湯の佇まいと心意気が満載〕
飛鳥山公園の側にある本郷通り沿いバス停近くの「えびす湯」の創業は1959年。3代目店主を務める永田勇治さんの祖父が開業した。堂々たる宮造り建築と煙突もさることながら、今も薪で湯を沸かし続けていることにも驚かされる。なかにある年季の入った番台と天井が高く開放的な脱衣場にも胸が躍る。女湯の脱衣場には花鳥風月の写真が飾られているが、これはいずれも勇治さんが旅先などで撮影したもので、「少しでも寛いでほしい」という思いのあらわれだ。古き良き銭湯を残すため、勇治さんは今日も薪づくりや建物の手入れに精を出している。
《DATA》
アクセス:滝野川1-1-20(JR京浜東北線「王子駅」から徒歩3分)
営業時間:午後3時~午前0時
定休日:月曜(祝日の時は翌日)
番台、サウナ、荷物一時預かり、ペンキ絵、ランドリー、駐車場(無料)

◇鶴の湯〔おもてなし精神に満ちた憩いの銭湯〕
都電荒川線「滝野川一丁目駅」に近い閑静な住宅街にある「鶴の湯」。創業は戦後間もなく。1966年に建物を新築してからは、内装に手を入れたり、サウナを設置したりしたが、今もすりガラスやタイルの意匠に昭和の名残が感じられる。柔らかい水質の井戸水とラジウム泉が人気で、「かなり前に設置したラジウム鉱石が今も現役」と3代目女将の田畑悦子さんは微笑む。カウンターや脱衣場などに並ぶ、悦子さんが丹精込めて育てた胡蝶蘭や月下美人も、癒し効果バツグンだ。年に一晩しか咲かない月下美人をお目当てに来るお客も多いとか。
《DATA》
アクセス:滝野川1-18-8(都電荒川線「滝野川一丁目駅」から徒歩2分)
営業時間:午後3時~午前0時(日曜は2時から)
定休日:金曜
フロント、薬湯、サウナ、水風呂、ランドリー

◇大黒湯〔地域に愛される元祖「コミュニティ銭湯」〕
上中里に戦前からある大黒湯。現店主・田村将一さんの祖父母は元々大森で別の銭湯を営んでいたが戦火で焼失し、その後紆余曲折を経てこの大黒湯を買い取り営業を始めたのが1948年のことだという。1980年には宮造り銭湯から大規模な建て替えを実施。東京都から地域住民のレクリエーションスペースを併設した「コミュニティ銭湯」の第一号認定を受けた。当該事業は終了したが、今も大黒湯はコミュニティの中心であり続けている。「大黒湯」という文字のタイル壁面が印象的な風呂場は地域住民の憩いの場だ。将一さんも地元の小学生に、「大黒湯への入り方」をレクチャーするなど、地域貢献に余念がない。
《DATA》
アクセス:上中里2-31-12(JR京浜東北線「上中里駅」から徒歩2分)
営業時間:午後3時~11時(日曜、祝日は2時から)
定休日:火曜(月1回連休あり)
フロント、露天風呂、薬湯、サウナ、水風呂、ランドリー、駐車場(無料)

◇松の湯〔商店街と共存しながら次代の銭湯を模索〕
JR山手線「駒込駅」と「田端駅」の間にある田端銀座商店街。「松の湯」はこの昭和の風情が漂う通りの一角にある。3代目店主の村上礼隆さん曰く、「創業年は定かではなない」そうだ。1972年に1階に洋品店が入る今の建物に建て替えられたという。風呂は日替わりの薬湯が評判で、壁面には国内外の景勝地や草花のかわいらしいタイル絵が描かれており、広めの湯船に浸かりながら、ちょっとした旅行気分を味わえる。「これからも商店街と二人三脚で、この銭湯と下町情緒を残していきたい」と言う礼隆さんの言葉は実に心強い。ぜひ入浴前後に商店街散策も。
《DATA》
アクセス:田端4-3-9繁栄ビル2階(JR山手線「駒込駅」から徒歩5分)
営業時間:午後3時~11時30分
定休日:月・木曜(祝日の時は翌日)
フロント、あつ湯の浴槽、ランドリー

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